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 メディカルラリーとは、チェコ発祥で医師、看護師、救命士がチームを作り、用意された困難なシチュエーションに挑み、その対応について得点を競う競技会で、全国各地で行われ救急医療の質の向上につながっています。

 「子どもメディカルラリー」は、2012 年に大阪の千里救命救急センターが日本で初めて開催したメディカルラリーの子供版です。それは、子どもたちだけでいる時に、誰かがけがをしたり、倒れている人を発見した際に、「大丈夫ですか?」と声をかけ、外傷処置、胸骨圧迫、AED(自動体外式除細動器)などで適 切な手当てをしながら、119 番通報ができるようになることを目的に企画されています。

 方法として、まず心肺蘇生法や外傷処置の講習を保護者と一緒に受けた後、実際の救急現場を再現したシナリオステーション(ST)や、競技そのものを楽しんでもらうサービスステーション(SS)で、全てを子どもたちだけで考え、応急処置や初期対応などを実践してもらいます。

 それぞれのステーションで、迅速性や正確性、チームワークなどが評価され、総得点で優勝を競っていもらいますが、一番の目的は多くの子どもたちに命の大切さ、人を思いやる気持ちを持っていただくこと、またそれを支える保護者のみなさんが、救命医療、地域医療への興味を持ち、災害への準備をすすめてもらうきっかけとなればと考えています。

第1回 沖縄子どもメディカルラリー  2023.2.23

2023年2月3日、ハートライフ病院敷地内で第1回沖縄子どもメディカルラリーを開催しました。感染対策をしながらの開催のため、人参加者33名、運営スタッフ84名、あわせて117名に保護者のみなさんを考えると、約150名近くのみなさんに当院にお集まり頂けました。

開会式では、当院近隣の市町村からゆるきゃらのみなさんがお手伝いに来てくれました。
佐久川 廣 病院長の開会の挨拶もすばらしかったです。

浦添市吹奏楽団のみなさんによるファンファーレ、ウェルカム演奏。沢岻小学校金管バンドのみなさんもパプリカではダンスでも盛大に盛り上げていただけました。

大人が混乱してしまっている子どもたちだけの現場で、どのように対応するのか…

午前中にしっかり勉強、実習したことを、午後のシミュレーションで実践してもらいました。

一般の大人でもできないだろう、三角巾や雑誌を使っての固定や感染対策をしながらの圧迫止血

アナフィラキシーをおこしたお友達へのエピペン使用では、なぜエピペンを打った患者さんは救急車を呼ばないといけないのか、午前中の講義をしっかり覚えている子どもたちがたくさんいたのには驚きました。

ちゃんと119番通報ができないと、救急隊だって来られないということもしっかり伝わっていました。

こどもたちだけで心肺蘇生ができるのか?そんな場面なんてあるのか?ではなく、救急隊、救急車が来るまでの8分間、僕たちだけでもできることがある。

そして、胸が苦しいと訴えるおじいちゃんへお薬を飲ませる対応では、こどもたちなりの優しさを感じられるとてもいいステーションになっていました。

また、医療は救急だけではなくリハビリや介護までつながっていることも伝えたくて、車椅子で坂道をおりるのがどんなに不安で怖いのか、すぐそばで支えてくれる人がいてくれることがどんなに心強いのかということも、今回のラリーのテーマでもある困っている人がいたら「大丈夫ですか」「手伝いますか」と声をかけられる、手を差し伸べられるそんなたくさんのシナリオをしっかりクリアしてもらえました。

運営スタッフのみんなが子どもたちの真剣な眼差し、優しい目にとても癒やされました。そして、子どもたちの才能、能力って無限なんだなぁと思わされました。

このこどもラリーというイベントが、県内、県外のたくさんの場所で開催していけると未来はもっとよくなっていくだろうと思います。

文:救急部長 三戸正人

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