院長 西原 実

地域住民の健康、生活を守り抜くべく、納得・満足できる医療を提供する

 2024年4月1日より佐久川 廣 前院長の後任として、ハートライフ病院の病院長を拝命しました西原 実(にしはら みのる)と申します。両親は宮古島の出身ですが、私は那覇市で生まれました。神原中学校を卒業後、鹿児島ラ・サール高校を経て長崎大学医学部へ進学しました。学生時代は剣道部に所属し、九州・山口医科学生体育大会剣道部門で個人戦3位、西日本医科学生体育大会剣道部門で団体戦ベスト4の実績を残すことができました。1988年長崎大学を卒業後、長崎大学第二外科(現移植・消化器外科)へ入局し、長崎大学、県西部浜松医療センター、長崎市民病院等で研鑽を積ませていただきました。長崎大学大学院では、病理学も学ばせていただき、無事博士号も取得できました。1999年11月よりハートライフ病院外科で勤務しており、24年が経過しました。
 振り返って考えてみると、外科領域では、腹腔鏡手術が登場・発展・浸透してまいりました。当院でも外科手術の大半は腹腔鏡手術が行われております。ところが、近年ロボット支援手術が登場し、凄まじい勢いで広がりつつあります。全国では約750台程、沖縄県でも6台が稼働しているようです。当院でも、今年度ロボット支援手術の導入を計画しております。計画が順調に進めば、今後ますます高度で専門的な医療を提供できるものと確信しております。
 一方で、沖縄県でも高齢化が進みつつあります。高齢者は、種々の疾患が併存していることが多く、それらを総合的に同時に診る必要があります。このため、今後さらに総合診療に力を入れなければならないと考えており、総合診療医の育成に全力をあげて取り組む所存です。病院の全職種、地域の先生方、行政の方々等幅広くご協力をいただき、推進していきたいと思っております。
 当院は1988年に開院し、『わたしたちは心と心を結ぶ信頼される医療をめざします』を理念に掲げ、24時間救急指定病院、地域医療支援病院として幅広い医療を提供してまいりました。さらに提供する医療の質の向上をめざして、医師卒後臨床研修指定病院として、内科専門研修プログラムとして医師の教育に、看護師特定行為研修として看護師の教育にも力を入れております。
 今後も地域住民の健康と生活を守り、納得・満足いただける医療を提供すべく、職員一同努力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。