医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 949 206 290 489 575 769 1,621 1,709 1,630 720

(項目説明)
2019年度(平成31年4月1日~令和2年3月31日)に当院を退院された患者さんを10歳刻みの年齢階級別に集計しました。年齢は入院日の満年齢となります。

(解説)
当院は「わたしたちは心と心を結ぶ信頼される医療をめざします」を理念とし、地域医療支援病院として沖縄県中南部東海岸の中核病院として質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しています。
当院の入院患者さんは60歳代から80歳代が多く、60歳代以上の患者さんが全体の約63.4%を占めています。昨年度の退院患者数は8,448名でした。510名の退院患者数増となっています。 

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

(項目説明)
診療科ごとに症例数の上位3つの診断群分類(DPC14桁分類=DPCコード)について集計しています。
項目はDPC14桁分類に対する症例数、平均在院日数(自院・全国)、転院率、平均年齢、患者用パスの有無で、指標に示されるそれぞれの項目に関しては以下の通りです。

◇DPC14桁分類(DPCコード)
診断群分類を表すコードです。医師によって決定される主病名と、一連の入院期間中に行われた医療行為の組み合わせによって分類されますので、同じ主病名でも医療行為が違えばDPCコードも異なります。

◇DPC名称
14桁の数字はどのような病気と治療方法で分類されているかを表します。全てに意味をもち、全国共通のコードとして使用されております。

◇平均在院日数(自院)
当院へ入院していた患者さんの在院日数を症例毎に集計し、その値を症例数で割った平均値です。

◇平均在院日数(全国)
厚生労働省から公表されている、平成30年度における全国のDPC対象病院の在院日数の平均値です。ただし、在院日数から外泊日数が除かれた数値になります。

◇転院率
該当する症例数のうち、当院から他病院に移動して入院継続(転院)することとなった患者さんの割合です。

◇平均年齢
当院へ入院していた患者さんの年齢を症例毎に集計し、その値を症例数で割った平均値です。

内科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院日数
自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 344 2.03 2.63 0 63.37
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 232 13.29

12.58

3.45 79.54
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 132 18.8 20.84 15.15 87.13
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 109 7.49 7.65 0.92 69.39
050130xx99000x 心不全 100 19.52 17.71 8 84.26

(解説)
内科では大腸ポリープを含む小腸大腸の良性疾患の患者さんが最も多く入院しており、その総数も増加しています。当院では大腸内視鏡を積極的に行っており、内視鏡の検査数増加と共に粘膜切除術を要する大腸ポリープの患者さんが増加しています。患者さんの高齢化に伴い、2番目、3番目は腎臓または尿路感染症、誤嚥性肺炎と続いています。これらは合併していることも多く、治療が長引くこともありますが可能な限り元いた施設、自宅退院を目指しております。次に、穿孔または膿瘍を伴わない憩室疾患です。5番目は心不全の入院です。心不全の数は増加しており、やはり入院の平均年齢が上昇しており、今後も増加することが予想されます。

小児科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 201 3.98 6.17 0.5 0
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 155 2 2.15 0 2.16
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 133 4.83 6.19 0 0.83
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 74 4.96 5.69 0 3.22
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 46 5.76 11.21 13.04 0

(解説) 
小児科では、RSウイルスをはじめとするウイルス感染が契機となる急性細気管支炎の症例が多く、特に保育園などからの集団生活を始める時期とRSウイルスの流行時期が重なることもあり、3月から8月に0~2歳の入院が増加する傾向があります。幼児や学童は気管支喘息や肺炎の入院もあります。

平成28年4月から小児アレルギー外来を開設し、食物経口負荷試験入院が150件以上と食物アレルギー関連の入院も増加しています。

また、当院には産科があり、新生児黄疸や新生児仮死、新生児一過性多呼吸などの新生児疾患は小児科が管理しています。産科分娩数の増加に伴い、小児科が介入する新生児疾患の増加がみられます。NICUでの管理が必要と判断した場合は、NICUのある近隣施設へ転院搬送を行っています。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 103 4.18 4.85 0 64.73
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 63 6.44 7.13 0 58.95
060241xx97xxxx 痔核 56 1.79 5.72 0 65.63
060150xx03xxxx 虫垂炎 52 4.88 5.45 0 39.35
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 38 11.05 8.89 5.26 71.58
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 38 6.08 6.37 0 58.21

(解説)
外科で入院治療となる疾患で、多いものは鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)、胆嚢炎や胆嚢結石症で、他には痔核(いわゆるいぼ痔)、虫垂炎、腸閉塞が続きます。その他悪性疾患としては、胃癌や大腸癌、乳癌が多く、手術治療だけではなく抗がん剤治療も担当しています。その他には小児の鼠径ヘルニアや肛門疾患が多く、それぞれの専門医が担当しています。

昨今、超高齢化社会の到来で複数の併存疾患を持った患者様を治療することが当たり前となってきています。そのような状況のもと、各種疾患のガイドラインを遵守しつつ、他科専門医とも密接に連携して症例ごとに最も適切な医療を提供すべく奮闘しています。

整形外科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 116 23.96 25.94 78.45 82.58
160760xx97xxxx 前腕の骨折 85 3.98 5.54 2.35 62.38
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 84 11.98 14.10 0 26.69
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 84 20.83 19.40 71.43 81.54
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 67 26.06 23.56 50.75 75.72

(解説)
整形外科入院は1144件と増加していました。

傷病名でみると、骨粗鬆症の進行に伴い骨折しやすい部位(大腿骨近位部、、橈骨、椎体)の骨折が上位を占めていました。

また、当院はスポーツ障害疾患への取り組みを強化しており、膝スポーツ外傷が3番目に多くなっています。

形成外科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
080010xxxx0xxx 膿皮症 24 12.17 12.55 8.33 67.5
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 19 4.95 2.78 0 71.21
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 16 3.31 3.10 0 73.25
100100xx97x0xx 糖尿病足病変 13 34.46 24.27 0 74.46
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 13 5.31 8.48 0 66.38

(解説)
当科では、慢性創傷(膿皮症・毛巣洞・褥瘡潰瘍・糖尿病性難治性下肢潰瘍など)に対する手術を比較的多く扱っております。これは、特に下肢の潰瘍に対するチーム医療2019年から始まったことによる影響が大きく、これらの疾患を多角的に診療することで効果を上げ、近隣総合病院のみならず、県内遠方からも紹介を受けております。

また、下肢静脈瘤に対してはレーザー治療(血管内焼灼術)、効果療法、従来の抜去切除術などの複合的な治療を行っており、近年増加傾向にあります。

さらに、慢性腎不全患者における維持透析のためのブラッドアクセス関連手術にも対応しております。

脳神経外科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 30 9.13 9.67 20 72.17
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 20 7.4 7.34 15 69.15
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 19 15.84 18.81 57.89 67.21
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 17 13.35 16.13 35.29 64.82
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 14 16.71 20.96 71.43 75.43

(解説)
当院脳外科は救急搬送患者さんに対応することが多いため、主に脳卒中、頭部外傷が治療の対象となります。

特に急性期脳梗塞に対しては早期にtーPA治療、血管内治療可能な体制となっております。

入院後は早期にリハビリ開始、必要時はリハビリ専門病院へ転院を行い患者さんの社会復帰に貢献しております。

産婦人科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 97 7.92 9.66 0 33.54
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 67 11.94 19.06 16.42 31.1
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 28 9.14 11.79 3.57 29.29
120260xx01xxxx 分娩の異常 27 7.93 9.53 0 31.78
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 23 5.43 6.21 0 44.48

(解説)
最も多い症例は既往帝王切開や骨盤位による帝王切開例です。

切迫早産は37週未満での子宮収縮や子宮口開大傾向を来たし安静と薬物療法により妊娠期間の延長を図りますが高次医療機関への搬送を行うこともあります。

妊娠合併症は妊娠糖尿病や甲状腺機能異常、精神疾患合併、妊娠高血圧症候群など妊娠経過をみながらこれらの疾患をコントロールしていく必要があります。

分娩の異常は分娩中の胎児機能不全や分娩停止により緊急帝王切開を施行した症例です。当科では24時間体制で緊急手術対応、昨年度の帝王切開術(選択・緊急)は173件の実施がありました。

卵巣腫瘍は当院では患者さんへの負担が少ない腹腔鏡手術・子宮鏡手術を積極的に行っております。

眼科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 538 2.99 2.78 0.19 72.85
020280xx97xxxx 角膜の障害 37 9.19 9.83 2.7 72.62
020250xx97xxxx 結膜の障害 26 2.19 3.08 0 63.69
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 13 3 5.09 0 70.69
020280xx99xxxx 角膜の障害 15.30
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 3.27

(解説) 
眼科の入院の多くは手術目的となります。

最も多い症例は白内障手術で、全症例数の8割を占めます。入院治療は片目あたり2泊3日で行なっており、必要に応じて全身麻酔も行なっております。

また、当眼科は角膜移植治療を積極的に行なっており、前眼部疾患に関して沖縄県の中核的施設として琉球大学医学部附属病院をはじめ、沖縄県下の総合病院や眼科クリニックより紹介を受け治療を行なっております。

特に、角膜移植治療に関しては、虹彩整復や瞳孔形成、硝子体切除を併施することも増えており、より難度の高い治療も可能な限り行う体制を整えております。

(症例数が10件未満のものについては「-」と記載しております)

耳鼻咽喉科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 20 6.45 5.45 0 28.85
030400xx99xxxx 前庭機能障害 12 8.25 5.01 0 57.92
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 10 7.2 6.08 0 51.8
030390xx99xxxx 顔面神経障害 10 8.6 9.13 0 62.3
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 7.24

(解説)
耳鼻咽喉科は、耳、鼻副鼻腔、咽喉頭(音性・嚥下)、頭頸部におけるあらゆる疾患に対応すべく、大学病院より各専門医師の外来も行い、連携して診療しております。

最も多い疾患としては、扁桃周囲膿瘍などの上気道感染症です。悪化した場合は気道狭窄(窒息)のリスクがあるため、入院での十分な抗生剤治療を要し、食事は入院後2~3日で摂れるようになることが多いですが、5~7日程度(平均6.45日)の入院を要します。

その他疾患は、前庭機能障害(耳性めまい)、慢性副鼻腔炎(主に副鼻腔炎手術症例)、顔面神経障害(末梢性顔面神経麻痺に対する点滴加療)、耳・鼻・頭頸部腫瘍(主に手術症例)と続きますが、副鼻腔炎手術は5日間、その他は1週間程度の入院を要します。  平均年齢は、急性感染症を除くと50~60代が平均ですが、小児例でも必要に応じて小児科に全身管理を依頼し、あらゆる耳鼻咽喉科疾患に対応しております。 

(症例数が10件未満のものについては「-」と記載しております)

泌尿器科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 33 19.73 12.58 12.12 77.82
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 26 9.5 7.07 0 67
110420xx02xx0x 水腎症等 19 5.42 4.22 5.26 84.32
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患 14 11.79 8.98 0 76.93
11013xxx99xxxx 下部尿路疾患 11 12.36 9.33 9.09 86
110310xx01xx0x 腎臓または尿路の感染症 11 11.73 14.40 0 65.73

(解説)
尿路感染症の入院割合が多く、内訳として結石性腎盂腎炎、膿腎症、急性前立腺炎、急性精巣上体炎等があります。一部ICU管理された症例もあります。治療として輸液、抗生剤投与、緊急尿管ステント留置等施行しています。悪性腫瘍では膀胱腫瘍が多く、前立腺がんの入院では末期がんの緩和治療目的が多いです。また、分子標的薬や抗がん剤初回治療目的の入院もあります。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

  初発 再発 病期
分類基準
版数
  StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明
胃癌 22 19 11 1 8
大腸癌 25 29 32 24 20 2 7,8
乳癌 38 17 18 10 15 1 7,8
肺癌 29 24 26 1 7,8
肝癌 11 22 2 7,8

※1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

(項目説明)
 5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さんの人数を初発のUICC TNM分類、癌取扱規約の病期分類別、 および再発に分けて集計しています。

 2019年度中に退院した延べ患者数となっております。つまり、集計対象期間中に複数回入院された患者さんも複数回カウントしています。

◇UICC病期分類

国際対がん連合(UICC)によって定められた、①原発巣の大きさと進展度(T)、②所属リンパ節への転移状況(N)、③遠隔転移の有無(M)の3つの要素によって各癌をⅠ期~Ⅳ期の4病期(ステージ)に分類するものです。

◇癌取扱い規約病期分類

日本で編集されている規約で、臓器別に国内の学会や研究会によって編集され、20を超える癌取扱い規約があります。UICC同様、①原発巣の大きさと進展度(T)、②所属リンパ節への転移状況(N)、③遠隔転移の有無(M)の3つの要素によって各癌をⅠ期~Ⅳ期の4病期(ステージ)に分類するものです。

●原発巣・・・癌が最初に発生した場所にある病巣

(解説)
当院は、日本がん治療認定医機構の認定研修施設として、がん予防・診断・治療にも力を入れ、多くの実績を挙げております。

「初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数」の表から当院の初発件数を見ますと、大腸癌が一番多く、次いで乳癌、肺癌、胃癌、肝癌の順となっております。

では、臓器別に解説を致します。

胃癌に関しましては、近年検診の普及や治療技術の進歩により、死亡率は減少していると言われますが、依然として罹患率は高く、2018年のわが国における部位別死亡数におきましては、男女計3位と今日においても、胃癌は主要な悪性疾患の一つです。

ステージⅣ、再発の症例は、化学療法などで入退院を繰り返す患者さんを重複して集計をしている影響もありますが、当院では、ステージⅠが最も多く、次いでステージⅣとなっております。

ステージⅠは、近年胃癌の早期発見の必要性が高まったことにより、検査を受ける方が増えたことが要因と思われます。当院は、早期発見、早期治療にも積極的に取り組み、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)も導入しております。

進行度に応じて手術や化学療法など、患者さんの状態に合わせた治療を行っております。手術に関しましては、安全で確実な手技を第一に考え、低侵襲(腹腔鏡を用いた傷の小さい方法)を追求し、患者さん対して、優しい治療を目指しております。

大腸癌は、全国的に増加傾向にあり、大腸癌による死亡率において、沖縄県は他の都道府県と比べ全国的にも上位であり、現在も深刻な問題となっております。

当院でも大腸癌の症例は多く、病期別では、ステージⅢが最も多く、次いでステージⅡとなっております。胃癌同様、化学療法などの重複集計の影響もありますが、当院では、初診時より進行癌と診断される患者さんが多いのが現状です。

大腸癌は、早期に診断、治療が開始できれば根治が可能であり、当院では「大腸癌早期発見プロジェクト」を立ち上げ、入院患者さんに対し便潜血の無料検査を実施し、大腸癌死亡率低下を目指しております。

乳癌は、国の統計によりますと、女性のがん罹患率1位となっておりますが、当院も同様で増加傾向にあります。当院では、ステージⅠが最も多く、乳癌検診の推奨と受診率向上の影響が考えられます。

各ステージや癌の種類、個々の状況に応じて、手術療法や抗癌剤療法、ホルモン療法、またそれらの組合せにより治療を行います。当院では乳房再建を行う形成外科医が常勤しており、乳輪・乳頭形成術も可能です。また、乳癌看護認定看護師による「がん患者カウンセリング」体制も整っており、ボディイメージの変容による心理的サポート、セルフケアの支援を行っており、きめ細かな対応を目指しております。

肺癌に関しましても、化学療法などで入退院を繰り返す患者さんを重複して集計している影響もありますが、当院ではステージⅢ、Ⅳと診断される患者さんが多く、治療は呼吸器内科による化学療法が主体となります。

肺癌の治療に関するガイドラインでは、ステージⅠ~Ⅱの場合は、手術療法が考慮されますが、手術、放射線治療が必要な患者さんは、肺癌専門医療機関と連携し対応しております。

肺癌で初発の病期分類が不明となっている方が多い理由としては、治療前の検査入院に該当する患者さんが多く、入院中に検査結果が出ていないため、不明となってしまうことが挙げられます。

肝癌は、リンパ節・遠隔転移のないステージⅡが最も多くなっております。当院は、肝臓内科を標榜し、県全域から紹介があり、早期癌から進行癌まで幅広く診療に対応しております。

治療は、RFA(ラジオ波焼灼療法)、放射線医によるTACE(肝動脈塞栓術)、外科医による肝切除術、化学療法を行っており、がんの進行度に応じ、個々の患者さんに最適な治療を行っております。肝癌は、治療後に再発することが多く、当院の患者さんも肝癌初回治療後の再発として、入院治療される方の割合が多くなっております。

再発、進行癌の治療では、化学療法が主体となりますが当院では、外来化学療法室を整備し、医師・看護師・薬剤師と共に治療、副作用の対策を行っております。

また、他職種で構成される緩和ケアチームがあり、患者さんの苦痛を和らげる活動も行っております。

(症例数が10件未満のものについては「-」と記載しております)

成人市中肺炎の重症度別患者数等

  患者数 平均在院日数 平均年齢
軽傷 67 7.93 54.25
中等症 192 13.41 77.98
重症 46 19.5 84.57
超重症
不明

(解説)
成人市中肺炎の総数は305件から312件へ7件増加しています。超重症の数は11件から7件へ減少しました。重症度別患者数では中等症が62%と最も多く、平均在院日数は13.4日で昨年度より0.7日短くなりました。軽症の平均年齢は低く平均在院日数も7.93日と短くなっています。重症、超重症の平均年齢は84才と高齢であり、在任日数も長期になっています。

(症例数が10件未満のものについては「-」と記載しております)

脳梗塞の患者数等

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率(%)
I63$ 脳梗塞 3日以内 143 18.69 76.24 40.52
その他 10 9.9 78.5 1.31

(項目説明)
脳梗塞の病型別の症例数、症例割合、発症日から3日以内・その他、平均在院日数、

平均年齢、転院率を集計しました。

○ICD‐10コード

「疾病及び関連保険問題の国際頭頚分類:International Statistical Classification

of Diseases and Related Health Problems」の略称で、死因や疾病の国際的な統計基準として、世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成した分類です。

現在の最新版は国際疾病統計分類 第10回修正(ICD‐10)が採択されています。

○平均在院日数

病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。

○転院率

該当する症例数の内、当院から他の病院に移動して継続入院(転院)することとなった患者さんの割合。

(解説)
「脳梗塞」と診断された患者さんの約9割の症例が発症3日以内でした。

当院では脳梗塞における入院後早期リハビリ実施患者の割合は84.5%と高く(昨年度は87.6%)、また、

脳梗塞発症から短時間で t-PA治療、血管カテーテルによる血栓除去術も行っております。

脳卒中地域連携パスも運用しており、地域の回復期病院や開業医と連携を行なっております。

※表は一般社団法人日本病院会「2019年度QIプロジェクトフィードバックデータサマリー」から引用

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

(項目説明)
症例数の多い手術件数を各診療科別に集計した上位5つを掲載しています。 (定義)

手術術式の点数表コード(Kコード)による集計とし、輸血関連(K920$)や創傷処理などの軽微な手術、加算等は除外としています。

指標に示されるそれぞれの用語は以下の通りです。

・Kコード
以下点数表で定められた、手術術式の点数表コードです。

・名称

手術術式の名称です。同一のKコードで複数の部位が対象となる手術は、
部位別に集計しています。

(例)整形外科K0461 骨折観血的手術(大腿)82件と

K0461 骨折観血的手術(上腕)15件は別集計。

・平均術前日数

入院日から手術日までの日数の平均です。手術日当日は含まれません。

・平均術後日数

手術日から退院日までの日数の平均です。手術日当日は含まれません。

・転院率

該当する症例数の内、当院から他の病院に移動して継続入院(転院)する
こととなった患者さんの割合です。

内科

Kコード 名称 患者数 平均術前
日数
平均術後
日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 356 0.07 1.1 0.28 64.5
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 65 2.05 1.77 0 69.85
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 62 3.55 8.98 1.61 75.44
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 30 4.7 14.93 13.33 71.27
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 27 0.52 11.93 3.7 71.48

(解説)
消化器内科では、大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が最も多くなっています。粘膜切除術後は経過観察目的で一泊入院していますが、ほとんどの症例が合併症もなく、手術翌日に退院しております。今後はコールドポリペクトミーを行い、日帰り手術も可能な体制にしたいと考えます。消化器内科では次に多いのが総胆管結石や閉塞性黄疸の治療のために行う内視鏡的胆道ステント留置術、膵炎の膵石の患者さんに行う内視鏡的膵管ステント留置術です。

 循環器内科では、狭心症、心筋梗塞に対しての、経皮的冠動脈形成術を行っており症例数も増加しています。特に心筋梗塞のいついては救急のドクターカーと連携し、より短時間で治療が開始できる体制を整え、患者さんの予後を改善する取り組みを続けております。

小児科

Kコード 名称 患者数 平均術前
日数
平均術後
日数
転院率 平均年齢
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) 21 0 4.76 28.57 0
K7151 腸重積症整復術(非観血的なもの)
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度)

(解説)
当院産科の分娩件数の増加に伴い、新生児仮死への蘇生件数も増加しています。

また、他科入院での手術症例も、小児の場合は術前診察など協力を行っています。件数は少ないですが、小児外科や外科のバックアップのもと非観血的腸重積症整復術を小児科で施行しています。小児の皮膚感染症も当科で管理していますが、必要時は外科や形成外科にコンサルトし、皮膚切開術が施行されることがあります。乳幼児の耳鼻咽喉科関連の感染症の入院も小児科で管理しますが、必要時は耳鼻咽喉科にコンサルトし鼓膜切開術が施行されることがあります。

(症例数が10件未満のものについては「-」と記載しております)

外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 136 1.02 1.35 0 47.99
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 109 1.87 5.06 1.83 59.94
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 49 0.33 3.41 0 39.59
K7432 痔核手術(脱肛を含む。)(硬化療法(四段階注射法によるもの)) 48 0.04 0.1 0 66.71
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 30 3.17 10.8 0 65.47

(解説)
手術を要する疾患で入院した患者様の術式で多い順に、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術、腹腔鏡下胆嚢摘出術、腹腔鏡下虫垂切除術、痔核手術、腹腔鏡下結腸悪性切除術となっています。また、近年では大腸癌や乳癌の症例が増加傾向にあります。胃癌や大腸癌など悪性疾患に対する腹腔鏡手術は進行度に応じて適応としています。一方、良性疾患には可能な限り腹腔鏡手術を行うようにしており、ヘルニアや胆嚢摘出術、虫垂切除術はほとんど腹腔鏡手術です。結果として、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術では術後在院日数が1.35日、腹腔鏡下胆嚢摘出術では、5.06日、腹腔鏡下虫垂切除術では、3.41日、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術では、10.8日と良好な成績となっています。また、乳癌ではセンチネルリンパ節生検を用いた温存療法を行っているだけでなく、形成外科の協力のもと乳房再建も行っています。痔核の手術は切らなくても良い手術、ジオン硬化療法も行っています。食道アカラシアという比較的まれな疾患に関しては、POEMという内視鏡手術を行っています。

このように各領域の疾患に対して、安全性と根治性を重視した上で、低侵襲手術(傷の小さい、体に負担が少ない手術)を追求しています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均術前
日数
平均術後
日数
転院率 平均年齢
K0821 人工関節置換術(股) 105 3.29 21.23 44.76 72.66
K0461 骨折観血的手術(大腿) 101 2.63 17.83 68.32 74.83
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(下腿) 93 0.98 1.63 0 48.29
K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) 53 1.32 10.38 0 24
K0462 骨折観血的手術(下腿) 48 1.69 7.48 10.42 60.5

(解説)
近年人工骨関節の品質が向上し、安定した成績が得られるようになってきた人工股関節置換術・人工膝関節置換術が最多でした。

骨粗鬆症の進行に伴い骨折しやすい部位(大腿骨近位部・前腕)の骨折観血的手術が上位を占めていました。

骨折観血的手術の増加に伴い、術後抜釘も増えるため、骨内異物除去術が3番目に多くなっていました。

当院では、膝スポーツ障害疾患への取り組みを強化しており、膝前十字靱帯に対する再建術が4番目に多くなっていました。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均術前
日数
平均術後
日数
転院率 平均年齢
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 16 2.69 3.5 0 73.75
K610-3 内シャント設置術 14 05 4.21 0 66.14
K016 筋(皮)弁術 11 3.45 27.55 9.009 52.55
K110-2 第一足指外反症矯正手術 11 1 22 0 71.36
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 11 0 2.36 0 69

(解説)
2018年から開始した下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術症例は増加しつつあります。

褥瘡や下肢潰瘍などの慢性創傷に対する早期治癒を目指した筋皮弁術も積極的に行っております。

近年、足と傷のセンターによるチーム医療を開始したことで、潰瘍ができる前からの治療を目指した「予防手術」にも積極的に取り組んでおり、特に外反母趾に対する手術が増加傾向にあります。

近隣クリニックからの紹介による皮膚皮下腫瘍摘出術、四肢軟部腫瘍摘出術は可能な限りは日帰り手術で対応し、年間500件以上を数えておりますが、その中で比較的大きな病変や安静管理を要するものについては積極的に入院管理を行っております。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均術前
日数
平均術後
日数
転院率 平均年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭による) 18 0.39 9.39 27.78 76.56
K1781 脳血管内手術(1箇所)
K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術

(解説)
脳出血に対しては神経内視鏡手術を行い、より低侵襲、短時間での手術が可能となりました。

脳動脈瘤手術に対しても第一選択は血管内手術として低侵襲治療を優先しております。

また、頸動脈狭窄に対しても血管内ステント留置術を行い、脳梗塞予防治療を行っております。

(症例数が10件未満のものについては「-」と記載しております)

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均術前
日数
平均術後
日数
転院率 平均年齢
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 97 2.18 6.01 0 33.81
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 51 1.69 6.27 0 31.53
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 27 1.19 3.3 0 43.63
K867 子宮頸部(腟部)切除術 20 1 1 0 48.6
K861 子宮内膜掻爬術 19 0.05 0.21 0 50.89

(解説)
1、2番目に多い手術症例は既往帝王切開や骨盤位で予定を決めて行う選択帝王切開と分娩中に胎児機能不全や分娩停止による緊急帝王切開です。当科では24時間体制で対応しています。

子宮付属器腫瘍手術は主に卵巣腫瘍に対する腹腔鏡下手術で腫瘍部分のみ核出し、また切開創部が数㎜と小さいため術後の疼痛が緩和され社会復帰も早いのがメリットです。

子宮頸部切除術は頸部前癌病変や初期癌の診断、治療を兼ねた手術です。

子宮内膜掻爬術は主に子宮体癌の診断のため、内膜肥厚による出血過多の治療などで行われる手術です。子宮体癌は増加傾向にあり今後もよく行われる手術と考えられます。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均術前
日数
平均術後
日数
転院率 平均年齢
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 546 1 1 0 72.89
K259 角膜移植術 31 1.23 8.1 0 73.39
K224 翼状片手術(弁の移植を要するもの) 26 0.04 1.15 0 63.69
K2542 治療的角膜切除術(その他のもの)
K279 硝子体切除術

(解説)
眼科の入院の多くは手術目的となります。

最も多い症例は白内障手術で、全症例数の8割を占めます。入院治療は片目あたり2泊3日で行なっており、

必要に応じて全身麻酔も行なっております。

また、当眼科は角膜移植治療を積極的に行なっており、前眼部疾患に関して沖縄県の中核的施設として琉球大学医学部附属病院をはじめ、沖縄県下の総合病院や眼科クリニックより紹介を受け治療を行なっております。

その他、角膜移植治療に関連して、虹彩整復や瞳孔形成、硝子体切除を併施することも増えており、より良い角膜移植治療に必要な治療も可能な限り行う体制を整えております。

(症例数が10件未満のものについては「-」と記載しております)

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均術前
日数
平均術後
日数
転院率 平均年齢
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 34 1.65 10.44 2.94 76.97
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 23 2.04 6.65 0 66.57
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)
K805 膀胱瘻造設術
K8352 陰嚢水腫手術(その他)

(解説)
手術では、尿管ステント留置術が最も多い。結石性腎炎に対する緊急尿管ステント留置、尿管狭窄症に対する定期交換等。膀胱腫瘍に対しては経尿道的手術を施行している。BPHに対するTURPも施行しています。膀胱全摘、腎摘術、前立腺全摘等に関しては、当院では開腹手術しか行えないため腹腔鏡オペは他院へ依頼しています。尿路結石に対しては主にESWLで対処しています。数名リソクラストを用いた膀胱砕石術を施行しています。

(症例数が10件未満のものについては「-」と記載しております)

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均術前
日数
平均術後
日数
転院率 平均年齢
K344 経鼻腔的翼突管神経切除術
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術)
K3772 口蓋扁桃手術(摘出)
K4571 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術)
K4572 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺深葉摘出術)

(解説)
耳鼻咽喉科では、鼻副鼻腔炎の手術件数が最も多くなっおります。いずれも内視鏡下手術で、経鼻腔的翼突管神経切除術というのはアレルギー性鼻炎で鼻汁のコントロールが困難な方に行います。また、内視鏡下鼻・副鼻腔手術の3型と4型は副鼻腔炎の病状に応じて術式の違いを示しております。病状に応じた最もふさわしい手術を心がけております。必要があれば形成外科と合同で手術を行うこともあります。通常入院期間は5日間となります。

次に口蓋扁桃摘出術ですが、慢性扁桃炎や睡眠時無呼吸症候群を伴う扁桃肥大の方、また近年は扁桃病巣感染症(主にIgA腎症)の方で手術適応があるため、件数が増えてきております。通常1週間程度で退院となりますが、術後手術のリスクがあるため退院後も安静度や食事に制限を伴います。

その他、耳下腺腫瘍手術と続きますが、耳下腺に限らず必要あれば琉大病院の頭頸部腫瘍専門医と相談してあらゆる頭頸部腫瘍に対応しております。

(症例数が10件未満のものについては「-」と記載しております)


その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 12 0.13
異なる 18 0.2
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 41 0.46
異なる

(項目説明)
最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症の患者数を症例数とカウントし、全入院患者に対する発症率も同時に掲載しました。

発症率はそれぞれの患者数÷全入院患者数×100とし、少数第2位までを表示しています。

指標に示されるそれぞれの用語説明

○DPCコード

病名や医療行為等を数字やxを用いて14桁で表示されるコードのこと。ここでは14桁のうち、病名となる上から6桁を表示しています。したがって、医療行為等は含まれていません。

○播種性血管内凝固症候群

感染症などによって起こる、全身性の重症な病態です。

○敗血症

感染症によって起こる、全身性炎症反応の重症な病態です。

○真菌症

真菌による感染症です。

○手術・処置などの合併症

手術や処置などに一定の割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染などが挙げられます。合併症は、どのような術式でもどのような患者さんでも、一定の確率で起こり得るものなので、医療ミスとは異なります。

○入院契機

DPCコードにて分類される主病名とは別に、入院のきっかけとなった病名(入院契機病名)がそれぞれの患者さんにつけられます。

○発生率

全入院患者さんのうち、該当の病気で発症した患者さんの割合です。

(解説)
厚生労働省による平成30年度のDPC対象病院の全国平均では、(上から)「播種性血管内凝固症候群」が0.15%、「敗血症」が0.46%、「その他の真菌感染症」が0.04%、「手術・処置等の合併症」が0.57%でした。当院の数値は、「播種性血管内凝固症候群」、「敗血症」、「その他の真菌感染症」、「手術・処置等の合併症」の全てにおいて全国平均よりは低い値を示しています。

「手術・処置の合併症の内訳」

手術・処置後の感染症:31.8%、

吻合部狭窄・術後合併症:15.9%

後出血:13.6%

人工股関節脱臼・体内関節プロステーシスの機械的合併症:9.1%

透析シャント狭窄:6.8%

手術創離開・縫合不全:6.8%

透析シャント感染:4.5%

その他:11.5%

(症例数が10件未満のものについては「-」と記載しております)