2016年7月に導入された、ハートライフ病院の救急車型ドクターカー。
2019年3月には、ラピッド型ドクターカーも導入し2台体制となることでより充実した病院前救急を実現しています。
救急車とドクターカーの違い
救急車 | ドクターカー | |
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目的 | 患者を病院まで運ぶための⾞両 | 医師や看護師を現場まで運ぶための⾞両 |
検査 | モニター⼼電図 | 超⾳波(エコー)、⼗⼆誘導⼼電図など |
車内治療 | 応急治療 緊急治療 心肺停止の場合には、気管挿管、心臓マッサージや電気ショックなどの処置が行えます。心肺蘇生以外の薬(鎮痛薬や不整脈の薬などは)は使用できません。 | 応急治療 緊急治療 救急車で行える治療に加え、初期治療 救急室で行える検査・治療を車内に備えた医療器具や薬で患者の治療が行えます。 |
救急隊にできること | ドクターカーだとできること | |
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A 気道 | 用手的気道確保、声門上デバイス、気管挿管 | 輪状甲状靭帯穿刺、緊急気管切開 |
B 呼吸 | 酸素投与、補助換気 | 人工呼吸、緊急脱気、胸腔ドレナージ |
C 循環 | 静脈路確保、輸液、圧迫止血、心電図、電気的除細動 | 骨髄・中心静脈・FAST、心嚢穿刺、輸血、蘇生的緊急止血術 |
D 意識 | 血糖測定、ブドウ糖投与 | 鎮静、鎮痛薬投与、抗けいれん薬投与、予防的気道確保 |
ドクターカーのデザイン
装備・車内のようす
ドクターカーの導入と特徴について、新聞に掲載されました
病院救命士/ER-AIDEとは
ER-AIDEとは、医療機関の救急部門で、医師・看護師業務を補助する役割を担う職種です。
当院では、救急救命士の資格をもった3名の病院救命士が常駐し(現在1名欠員)、ドクターカー業務に加え、診療・看護以外のすべてのER業務をしっかり支えてくれています。
病院救命士としてだけでなく、ERにとって、病院にとって、いなくては困る存在として活躍をしています。
1. 院内における病院救命士の業務
A) 病院救命士として、医師からの包括的・具体的指示のもとでの救急救命処置
B) 院内で開催される蘇生講習会(BLS、ICLSなど)の講師、調整、物品管理
2. 院外における病院救命士の業務
A) Dr.Car業務における車内、現場活動
B) 大規模イベント(マラソン、ワクチン接種等)の救護斑活動
3. 院内におけるER-AIDEとしての業務
● 救急患者受付、受付カードの印刷
● 採血の物品準備、スピッツへの分注(血液培養含む)
● 血ガス・AQTの血液検査
● CT・MRI・X-P・エコー検査、入院病棟等への患者搬送
● 検体搬送
● ベッドリフレッシュ等の環境整備
● 医療物品・薬剤物品の補充
● 患者救急情報登録・救急台帳への入力
● スクナ伝送集計表へ患者情報の登録、救急隊へ診断結果メッセージ送信
● ドクターカー出動統計登録
● 院内BLS企画、運営
● シミュレーション人形管理
● 院内訓練参加、運営
● 院内急変発生時、情報収集及びERへの情報伝達
● 消防等との連携訓練参加
● 消防救命士再教育実習、就業前実習、救急救命士学生の実習補助
● 学会発表、各種院内外コースへの参加(BLS、ICLS、JPTEC等)
● 消防救急車同乗実習
● 救急症例検討会の開催、運営
● 救急総合診療部委員会の開催、運営