『助けて』を助けられる医師に

自分の家族が倒れた時に「あの先生がいたらよかったのに・・・」と思ってほしくない。

一番大切な人、大事な人が倒れた時に最初に接する医療従事者として「ちゃんと助けられる医師」になって欲しい。 どんな時でも命を救える医師であって欲しい という想いから、ERでは毎朝15分「朝のカンファレンス」を、初期研修医、ER看護師、救命士とともに続けています。

カンファレンスでは、研修医の先生やERの看護師が直面した「困った」や「悩んだ」症例をプレゼンしてもらい、似たような患者さんが来たときにどうすればいいかをみんなで共有する会としています。

「この時にもうちょっと早く、もっとしっかり点滴をしてあげれば落ち着いたかもしれないね」「検査室や病棟へ移動させる前に、こういう処置、説明をしているとよかったかもね」など、救急医不在の当直でもみんなが対応できるように、 “すぐに使える知識と対応方法” を伝えています。

また最近は、医療機材の少ないドクターカーで活動した現場での経験も共有し、院外で具合の悪くなった方がいる場面に居合わせたときにこう対応するといいよ、ということも伝えています。

当院の2年間の初期研修中、3ヶ月のER研修期間では、近隣消防のみなさんと一緒に行う救急症例検討会やシミュレーション、消防とのドクターカー連携訓練などにも参加、発表をしてもらっています。

東部消防との合同訓練
救急症例検討会

さまざまな職種と協働し救命することを通して、一緒に成長できる仲間を増やせる社会人としての人間力を育て、どんな患者さんであっても、自信を持って初期対応・初期治療ができるようになってもらえる研修を整えています。

救命、地域医療への熱い想い、強い想いをもつ方と一緒に働けることを私達は楽しみしています。

飛行機の中での「どなたかお医者様はいらっしゃいませんか?」に手を上げられる「助けてを助けられる医師に」なるため、ハートライフ病院ERで一緒に救命をしていきましょう。