どんな感染対策をしている?

どのような対策を行っても、感染のリスクがゼロになるわけではありません。複数の対策を重ねて講じることで、リスクをより「ゼロに近づける」ことが重要となります。

本稿では、4つの対策のうち「2.自分がうつらない」と「3.自分からうつさない」対策の具体的な内容をご紹介します。

実は、「うつらない」と「うつさない」は同じ対策です

日々の体調管理・確認を行っています

職員は勤務日か休みかにかかわらず、毎日、自身の発熱の有無やかぜ症状の有無を確認・管理し、所属長へ報告しています。部署単位で発熱などの体調不良を把握し、異常がある場合は「感染管理対策室」の専任看護師に報告を行い、早い段階で自宅待機など適切な対応をとるよう徹底しています。

「濃厚接触」になりにくくしています

感染管理認定看護師の指導

感染管理の認定看護師が専従で勤務し、患者さんのみならず職員に対する感染防止対策についても適切な対応や指導を行っています。

指導に従って、病院職員は自分から「うつらない」、「うつさない」ために、職場でも職場外でも次のような対策を行っています。

  1. 3密(密集・密接・密閉)を避ける
  2. 不要・不急の外出や人との接触を避ける
  3. 手指衛生の徹底(こまめな手洗いと消毒)
  4. マスクの常時着用
  5. 目・鼻・口などにむやみに触れない
  6. 飲食時などマスクを外した時は会話しない
  7. 対面での長時間の会話をしない

この対策の結果、「濃厚接触」になりにくくなっています。感染リスクをゼロにすることはできないため、「できる限りゼロに近づける」ことが重要です。

業務中の対面時での対策

対面での飛沫に対する多重対策

「感染しにくい環境づくり」でもご紹介した通り、対面する場所には飛沫防止のスクリーンを設置しています。

ただし、患者さんへの処置や説明のためにスクリーン越しでなく近くで接する職員については、フェイスシールドやゴーグルを着用して感染対策を行っています。
※感染対策基準に照らし、必要な職員が着用しています。全職員が着用するわけではありません。

職員の休憩時の対策

通常は休憩で使用しない会議室などを休憩場所として開放することで、3密にならないように努めています。

マスクを外す食事中などは対面にならないように席を配置し、常時窓を開放するなどの対策も行っています。