理事長あいさつ

理事長 安里 哲好理事長 安里 哲好

 昨年は沖縄の台風を含め、中四国の豪雨による河川の氾濫・土砂崩れ、台風21号による関西国際空港滑走路の浸水、北海道の地震等と日本列島で多くの自然災害が発生した年でした。早急な復旧復興が望まれると同時に、今年こそ安寧な一年で有りたいものです。そういった中でも、本庶 佑(ほんじょ たすく)京都大学特別教授がノーベル医学生理学賞を受賞されたことは、国民にとっても医療界にとっても希望をもたらす素晴らしい出来事だったと思います。がん治療は大きく発展する可能性があり、今後に期待したいと思います。

 昨年の10月18日(木)に日本医師会会長・世界医師会会長の横倉 義武(よこくら よしたけ) 先生をお招きして、ハートライフ病院設立30周年記念講演と祝賀会での祝辞を頂きました。また、30年永年勤続者7名、20年勤続者12名、10年勤続者32名が表彰され、長年の地域医療貢献や職場環境向上に寄与された事に心より感謝申し上げます。

 病床機能報告制度における県への届け出は、308床を高度急性期・急性期で届けていますので、揺るぎない高度急性期・急性期病院にしたいものです。そのためには、外科・外科系の領域においても更なる向上と全体での病床利用率増が望まれます。また、今年からスタートした新専門医制度の19の基本領域のうち、一つで良いので基幹施設認定を取得したいものです。

 設立から30年が経過し、職員が1,030名になり、職員の健康を支える「かりゆし会健康管理センター」の設立が望まれます。沖縄県医師会では「65歳未満健康・死亡率改善プロジェクト―働き盛りの健康づくり―」を進めています。毎年約2,000人が30~65歳未満という若さで亡くなっていることは極めて憂慮すべきことです。その原因として最も多いのが高血圧性関連疾患です。次いで2位は自殺、3位は大腸がん、4位は乳がんや子宮がんといった女性特有のがん、5位は不慮の事故、6位はアルコール性肝疾患と肺がんです。さらに糖尿病性腎症に起因する人工透析導入も全国1位と驚くべき頻度を示しています。皆さんの血圧はきちっとコントロールされているでしょうか?40歳以上の方は毎年便潜血検査を受け、40~54歳の方は4年に1回、55~69歳の方は3年に1回の大腸カメラ検査をお勧めします。そして禁煙と適量の飲酒・休肝日、肥満の方は1年で5%の体重減を目指し、運動する習慣を身につけましょう。女性は婦人科健診を受けましょう。