特集

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あなたの目に違和感はありませんか?翼状片

ふと鏡で自分の顔を見たときに黒目が欠けている気がする。白目がいつも赤くなって人から指摘されることがよくある。ゴミが入った覚えは無いのにいつもゴロゴロ感が気になる。このような症状がある方は、もしかしたら翼状片が原因なのかもしれません。 翼状片とは 三角形の血管を伴った白目(結膜)が、黒目(角膜)の鼻側に侵入してくるものを翼状片(図1)と呼びます。 これは結膜下の組織の異常増殖で、悪性のものではありま […]

大腸がんで死なないために

長寿県陥落 沖縄県といえば、長寿県のイメージがあります。1995年に当時の大田 昌秀沖縄県知事は「世界長寿地域宣言」を行い、記念碑を泡瀬の沖縄県総合運動公園に建立しました。また2004年には、米国の有名なニュース雑誌であるタイム誌の特集に「長生きしたいのなら、沖縄の生活スタイルに学べ」と取り上げられました。しかし、現実は表1のように、都道府県別平均寿命ランキングで1980年代は男女とも1位だったも […]

胃がんのはなし

はじめに  胃がんは以前は男女ともに日本人のがん死亡の第1位でしたが、戦後、徐々に減少しており、2021年の統計では男性のがん死亡数の3位、女性では5位でした※1。胃がんの発生要因にピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)感染が関係していることが判っています。その他の要因として、喫煙、塩分の過剰摂取などが胃がん発生の危険性を高めるといわれています。 沖縄県はピロリ菌の感染率が全国平均とあまり差がないにも […]

長く続く足の痛みに要注意!変形性足関節症

はじめに  みなさんは変形性関節症をご存じでしょうか?変形性関節症とは、軟骨が損傷し、炎症、変形、痛みなどを起こすもので、全身のあらゆる関節に発症します。特に有名なのは変形性「膝」関節症ではないでしょうか。変形性膝関節症は膝の軟骨が損傷しその多くはO脚となり、痛みで歩行が難しくなります。一般的な治療は保存療法です。まず、リハビリや足底板(インソール)の使用、ヒアルロン酸注射、痛み止めの内服などをし […]

顔面神経麻痺

顔面神経麻痺は顔の筋肉を動かしづらくなる病気です。神経が左右に1本ずつあるので顔のどちらかのみが麻痺することが多いです。脳に原因がある場合は中枢性と言いますが、我々耳鼻咽喉・頭頸部外科医は脳から出た後の末梢性麻痺の治療を行っております。頻度もほとんどは末梢性です。

末梢動脈疾患 PAD:Peripheral Arterial Disease

PADは主に手足の血管に動脈硬化が起こり、血管が細くなり、足に十分な血液が流れなくなることで発症する病気です。歩行時の足のしびれ、痛み、冷感などの症状が出現します。病気が進行すると休み休みながらでないと歩けない、安静時の痛み、更に悪化すると、足に潰瘍が出来たり、壊死したりすることもあり、ひどい場合は切断することもあります。またPADが存在する場合、他の部位の動脈でも動脈硬化が進行していることが多く、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳梗塞を発症するリスクが高いと言われています。 PADの死亡率は高く、重症では5年間で半分くらいの方が亡くなります。死亡原因の75%は心筋梗塞や脳梗塞などの脳心血管死と報告されています。

慢性腎臓病~腎臓の働きと慢性腎臓病~

みなさんは自分の腎臓がどのくらい機能しているか知っていますか?腎臓の機能が障害された状態は決して稀ではなく、日本の成人8人に1人が慢性腎臓病といわれています。慢性腎臓病で腎臓内科外来に紹介される患者さんの多くが「これまで腎臓が悪いと言われたことはない」と驚かれます。これは腎臓について説明されることが少ないことが一因です。自分の腎臓の状態を把握し、腎臓を守ることは、健康な生活を送るためにとても重要で […]

常に最高のチーム力で挑む脳血管内治療

ハートライフ病院では脳血管内治療専門医を中心に麻酔科医、看護師や診療放射線技師、臨床工学技士、リハビリテーション担当療法士(理学、作業、言語)、医療ソーシャルワーカー等からなるチームで患者さんと関わりながら治療を行っています。 まずはじめに脳血管内治療について教えて下さい。 脳血管内治療は従来行われてきた頭を切開する開頭手術とは異なり、足の付け根や腕の血管からカテーテルという細い管を挿入して治療す […]

4つの対策で新型コロナウイルス感染リスクを「ゼロ」に「近づける」~かりゆし会の感染症拡大防止対策~

新型コロナウイルス感染リスクを「ゼロに近づける」  目に見えない細菌やウイルスを原因とした感染症は、対策を行っても感染のリスクがゼロになるわけではありません。そのため複数の対策を重ねて講じることで、リスクをより「ゼロに近づける」ことが重要となります。かりゆし会では病院をはじめとした地域の皆様と密接にかかわるサービスを提供しており、様々な年代や立場の方と非常に多くの接点があります。どの施設でも感染症 […]

がん診療にかかせない病理診断

 患者さんと直接顔を合わせることはありませんが、様々な病気の診断を各診療科にまたがって支援しているのが病理診断科であり、特に「がん」についてはその診断を確定する責任を負っています。ハートライフ病院では年間4,000件を超える組織診断、6,000件を超える細胞診断を行っていますが、今回は病理診断科の仕事について、がん診療での役割を中心にお話させていただきます。 そもそも「がん」とは 人体のほぼすべて […]

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