Ryuew-ZA ニュース 2021年2月号 「文明病」 その1
- 2021.08.06
- Ryuew-ZAニュース
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今回は「文明病」 その1
朝起きても疲れが取れず、どこか体調が悪くやる気・元気がない。そして寝不足。このような症状が続くようでしたら、もしかしたら「文明病」が原因かもしれない。「文明病 」とは、物質文明が極度に発達した結果生ずる病症 (広辞苑より) 。
近代社会の変化によって引き起こされる、現代に特有の病気や症状。例えば、肥満、疲労感、なんとなくの不調、不眠、散漫な集中力、やる気の低下などこれらはすべて、「文明病」の症状なのです。
早すぎる進化スピード
ここ100年間下の図赤い範囲だけでも科学の進歩は急速に進みました。人類は600万年もの間、狩猟採集生活を続けてきました。そして現在、人類の体が社会の進化に追いついておらず、そのズレが体を不調にしています。
時代をさかのぼると、人類の歴史の99以上は狩猟採集の時代なのです。つまり科学技術の発達のスピードに比べて
『生物の進化のスピードというのは極めて遅い』このギャップからくる体の不調こそが『文明病』です。
結果、古代ではあり得なかった未知への問題が噴出し続けています。
現代は古代と比べて…
少なすぎる
- 運動
- 睡眠
- 食物繊維
- オメガ3脂肪酸
- 太陽光の摂取量
- 他者への貢献
対策は増やすこと
多すぎる
- 摂取カロリー
- アルコール
- 乳製品
- 人口密度
- 人生の価値
対策は減らすこと
新しすぎる
- 加工食品
- 人工照明
- デジタルデバイス
- インターネット
- 慢性的なストレス
- 孤独
対策は減らすこと
これら3つの要素(少ない・多い・新しい)から原因を探り出し、適切な対策を打てば、文明病に侵されず、本来の健康へ近づけると思います。
文明病の正体は「炎症」と「不安」
古代と現代では生活環境が違いすぎて、本来身体を守ってくれるはずの機能が過剰に反応している状態です。
現代の炎症は、ジワジワと燃える
古代:狩りによる怪我・感染など、短期・中期的な炎症
現代:肥満・うつ・不眠・体調不良など、長期的な炎症が多いのが特徴
現代の不安は、ぼんやりしている
古代の不安:猛獣から逃げたり、危険を察知したり、食糧を確保など、生死に直結する不安
現代の不安:直接的な脅威は少なく、未来に対するストレスが多く、実態が見えづらく、選択肢が多すぎて迷いやすい
次回は現代の「炎症」と「不安」の対処法を紹介します。
参考文献:最高の体調 鈴木祐
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