年に1度、大腸がん検診を受けていますか?

年に1度、大腸がん検診を受けていますか?

予防医学センター
管理栄養士 池間 八恵(いけま やえ)

 大腸は食べ物が通る最後の部分で、主に水分やミネラルの吸収を行い、便を作ることが仕事です。便の中には食物の残りかすや、はがれ落ちた腸内の細胞、さまざまな細菌が含まれています。長さは成人で約1.5~2.0mくらいあります。

沖縄県の大腸がん検診受診率と罹患数

 2022年の大腸がん検診受診率※1は、全国(40~69歳)で45.9%ですが、沖縄県では38.4%と全国よりかなり低くなっています。また、要精査となった方の2次検診受診率は全国で68.95%ですが、沖縄県では58.3%と全国最下位です。
 沖縄県での大腸がんの罹患数は年々増加傾向にあり、2021年の沖縄県がん登録事業報告によると、沖縄県の大腸がんの罹患数は男性では922件で1位、女性では乳がんに次いで591件で2位となっています。

罹患数の順位

1位2位3位4位5位
男大腸(結腸・直腸)
922件
前立腺
839件
肺
674件
胃
367件
腎・尿路(膀胱除く)
230件
女乳房
1,097件
大腸(結腸・直腸)
591件
子宮
391件
肺
313件
皮膚
202件
沖縄がん登録事業報告(2021症例)(集計時期2025年12月)より

沖縄県で大腸がんが多い理由

  • 食事内容の欧米化
    昔と比べ欧米の食文化が浸透し、肉類、卵、乳製品など、脂肪分や動物性たんぱく質の摂取が増えた一方で、腸の調子を良くしたり掃除をしてくれる食物繊維などの摂取量が減少している。
  • 飲酒機会の多さと運動不足
    アルコールの習慣的な飲み過ぎ。車社会による運動不足。
  • 大腸がん検診の受診率、二次健診(大腸カメラ)の受診率が低い。

大腸がんは40代から増え始める

 大腸がんは40代から増え始め、50~70代にかけて発症しやすいがんです。進行すると、がんからの出血により便に血が混じったり、ポリープなどにより便の通り道が狭くなり便が細くなったり、残便感、便秘や下痢、腹痛が出たりします。しかし、早期の症状はほとんどありません。

早期発見・早期治療

 症状がなくても、大腸がん検診を受けることで早期発見につながります。
 沖縄県では大腸がん検診受診率(二次検診も含む)が低く、進行してから発見されることもあるため、検診での便潜血検査を40歳以上で年1回受診することをおすすめします。また、便潜血検査で陽性だった場合は、診断をはっきりさせるため、消化器専門外来を受診し大腸内視鏡での精密検査を必ず受診しましょう。

※1 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」より

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