ホル活

文：理学療法士　長嶺　敦司（ながみね　あつし）

　今回は「ホルモン｣について解説していきます。生活習慣によって働きが左右されやすいのがホルモンです。数あるホルモンの中でも､体を若々しく保つためのホルモンの代表格が｢成長ホルモン｣です｡成長ホルモンは脳の下垂体前葉から分泌され､全身のさまざまな細胞に作用しています。子供の発育に重要なホルモンですが、大人にとっても欠かすことは出来ません｡成長ホルモンの分泌は40歳で成長期の半分程度に､60歳では1/4程度に低下しまうといわれています｡成長ホルモンの働きを最大限引き出し、若々しい体を手に入れましょう。

適度な空腹を感じる＝「若返り時間」

成長ホルモンは、満腹状態が続くと分泌が低下します。
適度な空腹は､｢グレリン｣という食欲を高めるホルモンを分泌し、その刺激が強力に成長ホルモンの分泌を促進させます。食事をしてから3～4時間後の空腹時間を「おやつ時間」から｢若返りの時間｣に変えてみてはどうでしょうか？

やはり運動！（体を動かす）

適度な運動は筋肉細胞に傷をつけるため､成長ホルモンの分泌を促します。筋トレをして傷ついた筋肉を修復し､太い筋繊維へと変わるときに成長ホルモンが分泌されます｡

十分な睡眠をとる

眠り始めて最初のノンレム睡眠(脳が休んでいる深い睡眠)の時間帯に多く分泌されます｡深い睡眠がとれるよう部屋の温度や湿度､明るさなど環境を整えましょう。運動による適度な疲労感も睡眠を促します。

参考文献：ぽすぴ196号「カラダに秘めたパワーを引き出そう!～ホル活～」

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