お酒との付き合い方を考える

お酒との付き合い方を考える

近では少しずつ飲酒機会も増えてきて、みんなで集まって楽しい時間を過ごしている方も多いのではないでしょうか。お酒と上手に付き合うために、お酒の適量について理解し、生活に取り入れてみてくださいね。

飲酒量の計算方法は「ドリンク」

食事量は「カロリー」で計算しますが、お酒では「ドリンク」という単位を使って適量範囲か、飲み過ぎかの計算を行います。
厚生労働省が定める「節度ある適度な飲酒」は、休肝日を週2回設けたうえで2ドリンク(純アルコール量20g)までと言われています。下図にあるのが2ドリンクの目安量です。いずれか1種類で2ドリンクが節度ある適度な飲酒量※1となります。普段飲んでいる量と比べていかがですか?あっという間に2ドリンクに達している方も多いのではないでしょうか。

6ドリンクからは多量飲酒

令和4年度に健診・人間ドックを受診した17,158名のうち、問診票による回答において1回で多量飲酒(6ドリンク以上)をする割合は全体の7.2%で1,241名でした。多量飲酒と聞くとどの程度の量を思い浮かべますか?
よくある組み合わせだと『ビール500mlを1本と、30度の泡盛1合(水割りで2~3杯)』で約6ドリンクとなり多量飲酒とカウントします。他にも『ハイボール500mlを2本』や『15度の日本酒3合』でも多量飲酒です。

減酒には周囲の協力が必要

お酒と上手に付き合うために、飲み過ぎてしまう環境を避けることも大切です。どうしても避けられないお酒の席があるのであれば、『最初の1時間はお酒を楽しんで、その後はノンアルコールに切り替える』や、『周囲にお酒を控えていることを伝えて減酒に協力してもらう』など出来るところから挑戦してみてください。飲酒量が増えると生活習慣病やがんのリスクが高まるだけでなく、脳にも大きなダメージが加わります。認知症や性格の変化、アルコール依存などのリスクが高まります。今ある心身の健康を大切にして、お酒と上手に付き合ってくださいね。

1日の適正飲酒量(純アルコール約20gの飲酒)=2ドリンク※1

文:管理栄養士 友寄 一乃(ともよせ かずの)

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