コツを掴んで、胃バリウム検査を上手く乗り切ろう!

コツを掴んで、胃バリウム検査を上手く乗り切ろう!

文:保健師 桃原 勝美(とうばる かつみ)

胃バリウム検査とは、発泡剤(炭酸)で胃を膨らませ、バリウム(造影剤)を飲んでX線(レントゲン)を連続的に照射しながら撮影する検査です。正式には「上部消化管X線検査」と言います。
胃バリウム検査は、胃・食道・十二指腸のがん疾患のほか、胃潰瘍や胃炎、ポリープなどを早期発見することが目的です。

当予防医学センターでは、健診や人間ドックで年間約4,000名の方が胃バリウム検査を受けています。しかし、大事な胃検査とは分かっていても「苦手だな」という方もいるかと思います。受診者の皆様が少しでも検査をスムーズに受けていただく為に、当院の診療放射線技師より胃バリウム検査のコツを教えてもらいました。

①発泡剤(炭酸)の飲み方のコツ

・発泡剤を舌の奥に全て含み、口に溜めず少量のバリウム又は水で一気に飲み込む。

②バリウムの飲み方のコツ

・空気も一緒に飲むようにする。

③ゲップを我慢するコツ

・顎を引き、顔を若干下向きにする

このようにすると、バリウム検査の撮影がスムーズに行えます。しっかり発泡剤で食道や胃を膨らませ、バリウムを綺麗に胃の内壁全体に塗り付ける事で、精度の高い検査が行えます。参考にしていただき、今後の胃検査にお役立てください。

 当院のバリウム検査の機械は、安全の為に肩当てが両方にあり、腕に力を入れなくても肩当てにもたれる事ができ、安心して検査が受けられるようになっています。撮影する診療放射線技師も、読影などの技術向上の為、毎月県技師会の勉強会に参加し、精度の高い検査・読影に努めています。

胃がんを含めて胃の病気は、40代以上の男性で高まる傾向があり、年に一度の胃検査が推奨されています。40歳を過ぎたら、定期的に検査をして早期発見・早期治療につなげましょう。胃がん健診は、市町村や各保険者からの補助がありますので、
年に一度の検査にご活用ください。

バリウム検査にまつわるFAQ

(以下追記:2022年7月12日/広報)参考:https://www.heartlife.or.jp/hospital/doc/doc-examination/

Q.バリウム検査をしましたが、帰宅後便が出ません。どうしたらいいですか︖

A お⼿持ちの下剤があれば追加して飲まれても構いません。⽔分を多く摂って様⼦をみて、軽くお腹をマッサージしたり、少し体を動かすと腸が動き排便が促されます。⽩い便でなくても便が出ていれば⼤丈夫です。それでも排便が全くなく、腹部が張っている感じや気分不良、腹痛などの症状が強くなりましたら、はやめに外来、⼜は救急外来を受診して下さい。

Q.バリウム検査後、排便あるもすっきりしません。または、⽩っぽい便ではなかったが⼤丈夫︖追加の下剤を飲んだほうがいいですか︖

A 排便があって、腹部症状がなければ様⼦をみますが(バリウム便は、⼈によって真っ⽩でない場合もあります。)便秘症やその他の検査所⾒によっては、早めに来院していただくか、近医を受診していただくこともあります。

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