肺機能検査でCOPDを早期発見

肺機能検査でCOPDを早期発見

肺機能検査ってどんな検査?

年齢や性別、身長から算出された予測肺活量に対して、自身の肺活量が何%であるか(%肺活量)を調べる検査です。「%肺活量」では、肺がうまく膨らんでいるか診ることが出来ます。基準範囲の80.0%以上で正常、79.9%以下では間質性肺炎や肺線維症などが疑われます。また、大きく息を吸って一気に吐き出すときの最初の1秒間に何%の息を吐き出せるかを「1秒率」といい、基準範囲の70.0以上で正常、69.9以下では慢性閉塞性肺疾患(COPD)が疑われます。

肺機能検査では何が分かるの?

肺機能検査は慢性閉塞性肺疾患(以下:COPD)等の呼吸器疾患を早期に発見するための大切な検査です。
COPDは40歳以上の人口の約8.6%、約530万人の患者が存在すると推定されています。最大の原因は喫煙で、喫煙者の15~20%がCOPDを発症すると言われています(日本呼吸器学会HPより)。また、初期症状が乏しい、または風邪や年齢による変化と誤解されやすいことが特徴です。気づかないうちにCOPDが悪化してしまうと呼吸困難により日常生活に支障が出てきます。COPDによって傷ついた肺は時間が経過しても元には戻りません。そのため治療によって病気の進行を抑えることが大切です。下記の症状があって、肺機能検査異常を指摘された方は、まず身近でかかりつけ内科を設けて相談しましょう。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の特徴・初期症状

・40歳以上で喫煙歴がある
・身体を動かした時に息切れを感じる
・慢性的にせきやたんがある
・朝起きた時にたんがからむ

人間ドックで肺機能検査を受けるときの注意事項

気づきにくいからこそ、人間ドックで早期発見をして治療に繋げることが大切です。検査に痛みは伴いませんが、息を大きく吸ったり吐いたりするため少しコツが必要です。「大きく息を吸って、しっかり吐ききる」ことを意識して検査を行いましょう。注意事項として、血圧が高いと安全面から肺機能検査を中止する場合があります。普段から朝に血圧のお薬を内服している方は、人間ドック当日の朝も同じように血圧のお薬を内服した上で来院して頂くようお願いします。

予防医学センターと内視鏡センターのスリッパを新調しました

今までゴム製と使い捨てタイプのスリッパを併用しておりましたが、ゴム製のスリッパは経年劣化により消毒後も落とせない汚れが残っていることや、使い捨てタイプのスリッパは底が薄く履き心地があまり良くないとの声が上がっていたことから、スリッパを新調致しました。「洗える」スリッパで専門業者による消毒滅菌洗浄後、再利用できる環境にやさしいスリッパです。

かりゆし会の採用情報

かりゆし会では新しい仲間を募集しています

ハートライフ病院・ハートライフクリニック・ハートライフ地域包括ケアセンターを運営する社会医療法人かりゆし会の医師・看護師・薬剤師等の求人・転職・採用・リクリート情報を掲載しています。