2023年 新年のあいさつ

2023年 新年のあいさつ

社会医療法人かりゆし会 理事長の新年のあいさつ

社会医療法人かりゆし会 理事長 安里 哲好

 明けましておめでとうございます。
 昨年の新型コロナウイルス感染症第7波は感染力が強く、多くの医療従事者が感染し、外来制限や手術延期等の診療制限が生じました。感染者は県過去最高6,180人/日(週平均5,072人/日、2022.8.3時点)で2.5ヶ月間全国ワーストでした。特に小児の感染が多く、夜間や祝日の救急外来受診が過剰になり救急医療が逼迫しました。また、高齢者施設の大規模クラスタ一発生頻度がとても多く、初期介入やその後の施設支援に難渋しました。4か月間猛威を振るい、その後感染者は26人/日(週平均225人/日、2022.10.24時点)まで収束しました。その大きな要因は、多くの感染者や非顕性感染者(コロナ抗体率46.6%)、そしてワクチン接種による集団免疫の結果だと思われます。
 1万人規模のエイサー大会、4千人規模の世界空手大会、3千余人(参加者数万人)の那覇大綱挽きまつり、24万人余の参加があった沖縄の産業まつり、天皇・皇后両陛下ご臨席下の国民文化祭、7千人規模の世界のウチナーンチュ大会、3千人規模の全国学会、1万2千人参加のNAHAマラソン等が開催され、加えて空港が雑踏化し人の流れが著しく増加して再燃を強く懸念するも、感染者数は全国最下位の状況が継続しています。
 一方、感染拡大を阻止する集団免疫ができたかと思いきや、オミクロン株BA.5からBQ.1に移行し、県下でも僅かながら増加傾向にあります。しかしながら、今後は大きな変異株さえなければ、オミクロン対応ワクチンの接種率(沖縄県接種率は全国より20%も低い)を上げて(特に医療従事者80%と高齢者70%以上)、オミクロン株に対する効果的な内服薬が診療所でも容易に使用できれば、季節性インフルエンザに近づくと思われます。
 今年はかりゆし会の各施設・部門においても、若い息吹を多く迎え入れることにより、医療・介護の質の更なる飛躍を望みたいものです。特に、外科・外科系の医師の確保と育成がここ3~4年の大きな課題であり、診療部門・医局に加え職員一丸となって、医師を始めとする人材確保への対策を講じなければ成りません。4年後の急性期充実体制加算(全身麻酔件数2,000件/年)を取得するための助走の年としたいものです。
 新型コロナウイルスのパンデミックやロシアによるウクライナ侵略、物価高騰と円安、そして東アジアの政治的・安全保障等の不安定、先島でのミサイル発射に対する住民避難訓練など、激動の昨年から一歩でも二歩でも安寧な日々になるよう強く切望します。
 地域の方々や職員一人ひとりが自らの健康づくりに精進し、明るく健やかな1年でありますよう祈念致します。

ハートライフ病院 院長の新年のあいさつ

ハートライフ病院 院長 佐久川 廣

 明けましておめでとうございます。
 昨年は1月と夏に新型コロナウイルスが大流行し、沖縄県は一時期人口当たりの感染者数が世界のどの地域よりも多いと言われていました。当院でも何度か新型コロナウイルスのクラスターを経験しました。そんな中、地域の皆様の協力のお陰で医療崩壊することなく、危機を乗り切ることが出来ました。
 今年は、ウクライナでの戦争が終わり平和な世界が実現することを願っています。新型コロナウイルスに関しては、まだまだ流行を繰り返すと思われますが、これまでの経験を基により良い感染対策がとれると思われます。飲み薬やワクチンは更に改良が加えられ、新型コロナウイルスの診療は新たな局面に入ることを期待しています。
 円安や物価高が日本経済に悪影響を及ぼすと報道されることが多いですが、デフレ脱却のチャンスであり、失業率が低いことを考えると経済が上向く可能性もあるかと思います。
 ハートライフ病院は開院35年目の年を迎えました。これまで心と心を結ぶ信頼される医療を理念にかかげ、中南部東海岸の中核病院として地域の皆様のお役に立つよう努力してまいりました。人材確保に難渋している中、職員は日々成長し、多様な医療ニーズに応えられる体制ができつつあります。今年もより安全で質の高い医療を提供できるよう職員一同精進していきたいと思います。
 本年も皆様にとって健康で、充実した1年になるよう祈願しています。

ハートライフクリニック 院長の新年のあいさつ

ハートライフクリニック 院長 山本 壽一

 あけましておめでとうございます。令和5年のお正月、皆様はいかがお過ごしでしょうか。新型コロナ感染症は軽症化しているものの、相変わらず持続しているのでまだ気が抜けない状況です。また世界では戦争やミサイルで悲しんだり脅えたりと、信じられないことが起こっています。過去からそうしてきたように私たちはウイルスより賢くなってより優れた予防対策を考えないといけません。また、偏見をなくし他者を尊重するために、武力ではなく対話力を鍛えなければなりません。
 私の担当する糖尿病内科では、妊娠糖尿病患者さんが産婦人科から紹介されてきます。妊娠糖尿病は妊娠中だけ血糖値が高くなり、出産した直後からほとんどの方は正常に戻ります。妊婦さんの血糖値は140を超えると赤ちゃんの発育に影響するので、治療のために毎食後に血糖を自分で測定します。そして毎週測定結果をメールで報告してもらい、栄養指導やお薬(妊婦さんに安全な薬はインスリンだけです)の調整をします。生まれてくる赤ちゃんのためにお母さんは全力で治療をされます。産婦人科から無事出産の連絡が来たときは医師もスタッフも安堵と喜びを感じる瞬間です。沖縄県は出生率が日本一を独走しています。「命は宝」「子は宝」の精神が沖縄県には根付いています。妊婦さんの頑張りは沖縄県の健康推進のお手本だと思います。
 皆様とご家族のご健康、ご多幸をお祈り致します。

ハートライフ地域包括ケアセンター センター長のあいさつ

ハートライフ地域包括ケアセンター センター長 宮平 典子

 明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えの事とお慶び申し上げます。
 2022年は、当センターで新型コロナウイルスのクラスターが発生しました。その際には入居者様、ご家族様に多大なご不便とご心配をおかけしました事を、この場を借りてお詫び申しあげます。クラスター発生後は、ハートライフ病院の感染対策室の指導・協力のもと、当センターの職員が一丸となって対応致しました。高齢者施設として適切に対処できたと自負しております。また、そのような状況の中で、入居者様やご家族の皆様から多くの励ましのお言葉をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
 2022年下半期は円安・物価高騰による経済への影響が著しく、当センターはもとより、社会全体が苦境の年という印象でしたが、そのような中でも明るい話題もありました。感染拡大が懸念される中で開催された2月の北京オリンピックでは、スノーボード 平野 歩 選手の「トリプルコーク1440」が日本中を歓喜の渦と感動に巻き込みました。オリンピックだけではないのですが、大変厳しいコロナ禍においても楽しいことや明るい話題もあったこと、ワクワクする胸の高鳴りを感じた出来事もあったということを記憶に留めておきたいと思います。
 2023年度もコロナ禍は継続すると予測されており、まだまだ気が抜けない状況ですが、当センターではこれまでの経験を活かし、今後の感染対策と入居者様の健康管理に努めて参ります。入居者様やご家族様、その他関係者の皆様におかれましても、ご理解とご協力をお願い致します。
 今年は卯年で「飛躍」や「向上」の年と言われております。うさぎの様に軽やかに飛び跳ね、苦境や困難を乗り越えられる一年にしたいものです。
 最後に、入居者様、ご家族の皆様、多くの関係者の皆様の健康とご多幸を心よりお祈り申し上げて、私の新年のごあいさつとさせていただきます。

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