もしかして…私も脂肪肝!?
- 2026.08.10
- ASUNARO No.126
- 人間ドック通信
文 管理栄養士 池間 八恵(いけま やえ)
生活習慣と目の関係
生活習慣と目は関係ないと思っている方も多いのではないでしょうか?人は外からの情報の80%以上を目から取り入れています。多くの人が感じるちょっとした見えにくさや、疲労感の多くは目の酷使や年齢によるものですが、なかには重大な病気の初期症状のこともあります。
令和7年度、当院での検診受診者のうち、眼底検査を受診した方の約20%に何らかの所見が確認されています。また、所見があった方の約半数は未治療者という結果でした。
生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)は、血管や神経に重大なダメージを与えるとよくいわれますが、目の血管も例外ではありません。生活習慣病が関係する目の病気が原因で失明する割合は、失明原因全体の3/4にもなると言われています。
目からわかる「体のサイン」~眼底検査とは?~
目の奥には、「眼底」という部分があり、ここには血管や神経がたくさん走っています。人間の体の中で唯一、外から直接観察できる血管です。つまり、眼底検査は目の病気だけでなく、高血圧や糖尿病、動脈硬化など、全身の健康状態を外側から捉えることができる検査なのです。
生活習慣病が引き起こす主な目の病気
糖尿病網膜症(糖尿病)
- 高血糖により、網膜の血管が詰まったり出血したりする。
- 日本の成人の失明原因第2位。(第1位は緑内障で、視神経の障害による視野欠損です。)
白内障(加齢や生活習慣)
- 水晶体が濁って見えにくくなる。
- 糖尿病や高血圧、喫煙習慣があると進行が早まることが知られている。
加齢黄斑変性(喫煙や偏食などの生活習慣)
- 視野の中心がゆがんで見えたり、見えなくなったりする。
- 「目の生活習慣病」と呼ばれ、喫煙や脂質の多い食事がリスクを高める。
網膜静脈閉塞症(高血圧・脂質異常症)
- 高血圧や動脈硬化により、血管が脆くなったり、細くなったりする。
- 「目の脳卒中」と呼ばれ、深刻な視力低下や視野の欠損を引き起こす。
対策と予防のためにできること
生活習慣と眼の健康は深く関係しています。自覚症状がないまま進行することが多いため、全身の健康管理と定期的な目の検査が大切です。
特に40歳以上の方、生活習慣病の既往がある方、目の疲れや違和感を感じている方など、一度眼底検査を受けて下さい。当院でも、人間ドックと一部健診に眼底検査の入ったコースをご用意しております。詳しくは予防医学センターのHPをご確認下さい。
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