大腸CT検査について

大腸CT検査について

予防医学センター 保健師 又吉 美鈴(またよし みすず)

2022年度当院の健診・人間ドックの受診者で大腸がん検診(便潜血検査二日法)の受診者は13,908人、そのうち陽性者は694人、精密検査受診数は447人、そのうち大腸がんと診断されたのは16人でした。簡便な便検査によって大腸がんの発見へとつなげることが出来るため、便潜血検査二日法は年1回受けることがとても大切です。
通常大腸がん検診で便潜血陽性の場合、まずは大腸内視鏡検査がおこなわれます。しかし、一方では過去に大腸内視鏡検査をして痛みが強かったため抵抗感がある、多量の下剤を飲むのがつらい、腸癒着があり大腸内視鏡検査前に多量の下剤を飲むのが難しい方や痛みが出やすい方は、大腸CT検査という検査がありますのでご紹介します。

大腸CT検査で何がわかる?

大腸CTにより得られた画像情報から大腸内視鏡検査に類似した画像を作り出し、大腸の形態的変化を三次元画像化する等のコンピュータ処理をほどこし、大腸がんや大腸ポリープ、大腸憩室などの様々な大腸疾患を診断することができます。(日本大腸肛門病学会 HPより)

大腸CT検査はどうやっておこなうの?

CT装置の検査台で横になり、肛門から細いチューブで炭酸ガスを注入して大腸を十分に膨らませてから、仰向け、うつ伏せの2つの体位でCT撮影を行います。検査時間は20分程度です。注入したガスは短時間で体に吸収されるので不快感は少ないです。効果的に検査を行うために前日は3食検査食を摂って頂きます。下剤や造影剤を飲む必要がありますが、大腸内視鏡検査の約1/5の量です。

当院では人間ドックオプションで大腸CT検査のご案内が可能です。妊娠中の方、造影剤アレルギーの方、インスリン治療中の方、腎機能が悪い方などは、ご案内できない場合もあります。上述のメリット、デメリットをご理解いただいて、ご希望の方はお問合せ下さい。(なお、大腸CT検査は人間ドック・健診とは別日に行っております)

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