佐久川 廣 病院長就任のごあいさつ

佐久川 廣 病院長就任のごあいさつ

病院長就任のごあいさつ

2019年4月1日より前任の奥島 憲彦 名誉院長の後任として、ハートライフ病院の病院長を拝命しました佐久川 廣(さくがわ ひろし)と申します。那覇市の出身で1981年に新潟大学を卒業し、その年から沖縄県の医療に携わってまいりました。最初は琉球大学の第一内科に入局し、研修医として医師人生をスタートしました。その後B型肝炎に興味を持ち、ウイルス性肝炎の疫学と臨床を主な研究テーマとして、2006年3月まで琉球大学で臨床と研究を行ってまいりました。2006年4月からハートライフ病院に就職し、主に肝臓疾患の診療に努めてきました。
病気はその原因が分かり、それに対する治療法が確立すれば治すことは容易です。たとえば、C型慢性肝炎は原因となるウイルスが発見され、そのウイルスを排除する薬が開発されて、簡単に治るようになりました。しかしながら、ガンをはじめ多くの病気はその原因が不明で、有効な治療法がないのが現状です。したがって、予防や早期発見が重要になってきます。病気の予防や健康を維持するためには「食」「運動」「社会参加」が重要といわれています。
最近、健康リテラシーという言葉が使われるようになりました。リテラシーは英語辞典によると読み書き能力と訳されています。健康リテラシーとは健康に関する正しい知識をつけて、それを実践する事と理解していいと思います。よく患者さんから「肝臓がよくなるには何を食べたらいいですか」と質問をされます。肝臓病に効果のある食材については専門誌にも記載されていませんので、「何でもバランスよく摂って下さい」と答えています。また、患者さんは肝臓病だけでなく高血圧や肥満、糖尿病などの病気を持っていることも多いので、食事に関しては肝臓以外の病気についても色々な質問を受けます。答えに窮することがほとんどです。あまり勉強できていないので、もっと勉強しなければと常々反省しています。
沖縄県は今後本格的な高齢化社会を迎えます。高齢になると多くの病気を抱えていることがよくあります。したがって、自分の専門の病気だけ診ていたらいいということにはなりません。これからの臨床医は幅広い知識をもつことを要求されます。患者さんの健康管理について正しいアドバイスができるように病院職員も健康リテラシーを向上させる必要があります。
当院は1988年に開院以来、「私たちは心と心を結ぶ信頼される医療をめざします」を理念にかかげ、地域医療支援病院として365日24時間体制の救急医療と幅広い分野の専門医療を実践してまいりました。これからも患者さんやご家族が納得し、満足していただける医療を提供するため、さらなる質の向上に努めたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

■ 2019 年 4 月 1 日に行われた辞令交付式の様子。佐久川医師が院長に
就任。西原医師と普天間医師が副院長に、奥島医師が名誉院長に就任し
ました。(左より名誉院長の奥島、副院長の西原、病院長の佐久川、理
事長の安里、副院長の久場、副院長の普天間)

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