大腸がん検診で早期発見・早期治療を!
- 2025.10.27
- ASUNARO No.123
- 人間ドック通信

文 管理栄養士 友寄 一乃(ともよせ かずの)
2024 年度人間ドックの受診者で大腸がん検診(便潜血検査二日法)の受診者は7,474人、そのうち陽性者は362人、精密検査受診数は270人、そのうち大腸がんと診断されたのは10人でした。簡便な便検査によって大腸がんの発見へとつなげることが出来るため、便潜血検査二日法は年に1回受けることがとても大切です。
年に1回は大腸がん検診を受けよう
大腸がんやポリープなどがある場合、便が腸内を移動する際に便と組織がこすれて便に血液が付着します。大腸がんのスクリーニング検査として、便に潜む血液の有無を調べるのが便潜血検査二日法です。
便潜血検査二日法で陽性となった場合は、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)で出血の原因を確認する必要があります。大腸内視鏡検査は、内視鏡を肛門から大腸内に挿入して大腸粘膜を観察する検査です。ポリープやがんなどの疾患を内視鏡で直接観察することができます。必要に応じて病理組織診断のための生検や、病変の切除なども行うことが出来ます。

定期的な検診で早期発見・早期治療を
大腸がんは定期的な検診を受ける事で、早い段階で発見・治療することができます。便潜血検査で陽性が出た場合は必ず精密検査を受けましょう。予防医学センターでは大腸がんの早期発見への取組みとして、当日中の結果説明と受診先の選定、紹介状発行を行っております。当院へ受診希望の際には、予約をお取りすることも可能ですのでご相談ください。
その他の大腸検査について
大腸がんがあるからといって必ず便潜血で陽性が出るわけではありません。40歳以上で大腸がんの家族歴がある方や、脂っこい食事を好んでいる方は大腸がんのリスクが高いので、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)や大腸CT検査もお勧めしております。どちらもオプション検査として、人間ドックに追加することができます。ぜひご活用ください。

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