防ごう!慢性腎臓病(CKD)

防ごう!慢性腎臓病(CKD)

文 管理栄養士 友寄 一乃(ともよせ かずの)

新オプション検査「腎機能チェックプラス」のご案内

近年、慢性腎臓病(CKD)の患者数が増加しており「新たな国民病」として対策が求められています。2025年7月より導入された「腎機能チェックプラス」では、早期の腎機能低下を発見し、食事・運動など生活習慣の軌道修正を行うことで、CKDの予防や進行を抑えることを目的としています。
これまでの健診で生活習慣病や尿異常を指摘された方、現在の腎機能を知り生活習慣を見直したい方におすすめです。

腎機能チェックプラスの内容

検査内容腎機能チェックプラスでみえること
尿アルブミン/Cr比腎臓病の初期兆候、腎臓の健康状態を示す指標になります。アルブミンは、通常尿中に漏れません。腎臓病だけでなく、心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中など)、糖尿病、高血圧などのリスクも見ることができます。
尿蛋白/Cr比いつもの健診に含まれる尿蛋白「-」「+-」「+」をクレアチニンで補正することで、より詳しく腎臓の病気や腎臓のダメージの程度がわかります。
推定塩分摂取量普段、自分がどのくらいの塩分を摂取しているのかがわかります。腎臓を守るために塩分管理は重要です。男性7.5g未満/女性6.5g未満/高血圧など治療中の方は6g未満が目標です。食生活の改善に役立ちます。
血中Na・K・Cl値体内のバランスや腎機能の調整状態がわかります。

腎機能チェックプラスの活用方法

慢性腎臓病は自覚症状が無いまま緩やかに進行します。普段の健診から分かるeGFR(推定糸球体濾過量)と腎機能チェックプラスを合わせることで、腎機能のステージを確認できます。どの段階においても適切な体重管理や食事・運動療法が大切です。また、場合によっては、かかりつけ内科を設けて腎臓専門医へ診てもらうことも必要です。腎臓の状態を知り、腎臓を守るための行動を是非生活に取り入れてください。保健師・管理栄養士による健康相談も実施しております。将来の慢性腎臓病予防のために「腎機能チェックプラス」をご活用ください。

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