地域医療連携室では、患者さんにご自宅に近い医院・診療所を紹介しています。

紹介に関しての疑問にQ&A形式でお答えしますので参考になさってください。

初診でハートライフ病院を訪れた時に、相談窓口で「近所の医院を紹介しますから、そちらに行った方がいいですよ」と言われました。なぜですか?
初診での受診には初診時保険外併用療養費がかるため、場合により地域の診療所などを紹介しています。
初診時保険外併用療養費とは、病院と診療所の機能分担を推進するために国により定められた制度で、他の医療機関等からの紹介状なしに、初診料の算定要件を満たした病院において初診で受診した場合、初診料以外に病院で定めた金額を徴収できる制度です。ただし、救急車等緊急での来院や、他の医療機関等から紹介状がある場合などは、初診時保険外併用療養費は必要ありません。
なぜ、近所の医院(診療所・クリニックなど)を紹介するのですか?患者を帰してしまったら損をするのでは?
たしかに、患者さんを帰してしまうと病院としては、収入が減ってしまいます。しかし、そのまま初診で受診された場合、国により定められた制度により、初診時保険外併用療養費が加算されるため、患者様の負担が増えてしまいます。近所の診療所や医院でも診察や治療が可能な病気の場合は、そちらで受診して頂いた方が患者さんの負担の軽減にもつながります。
体がきついのに、また他の医院まで移動したくないのですが?
ハートライフ病院では、初診を受け付けないと言うわけではありません。
初診時保険外併用療養費のご負担を説明した上で、患者さんが納得されれば、そのまま受診できます。「初診は受け付けない」「紹介状がないとダメ」と言うわけではありませんので、ご安心ください。
病院と医院・診療所・クリニックなどの違いは何ですか?
法律的には、ベッド数20床以上が病院、ベッド数19床以下が医院・診療所と定められています。そのほかにも、法律的にではありませんが、その医療機関のベッド数の違いから、1日の患者数にも差がありますので、導入されている医療機器などにも差が出てきます。
普段は近所の医院・診療所で受診した方がよいと聞きました。なぜですか?
法律により、病院など規模の大きな医療機関では入院治療や、精密検査・高度な治療を、比較的軽い病気は、近所の医院・診療所で治療を行うなど、医療機関の規模や特質により、機能分担を推進しています。患者さんご本人も、近所の医院・診療所で受診した方が、負担の軽減や通院のしやすさにつながります。
また、病院は「待ち時間が長い」「医院や診療所のように、細かいケアがやりにくい」など、規模が大きいがための問題も少なからずあります。近所の医院や診療所なら、気軽に受診でき、顔も覚えてもらえます。つまり、ホームドクターをもつ事により、患者さん本人や御家族の健康管理もやりやすくなると言うメリットもあります。ぜひ、ホームドクターを持つ事をお勧めします。
かかりつけ医(ホームドクター)を持つ事が重要だと言われますが、なぜですか?
細かな体調の変化を相談したり、具合が悪い時にすぐに見てもらえるなど、医院・診療所は、規模の大きな病院では難しい部分に対応してくれます。
かかりつけ医なら、「○○さんは、この前こうなりましたから、次はこうしましょう。お子さんの風邪は良くなりましたか?」と言う風に、患者さんご本人だけでなく、家族全員の健康管理もやりやすくなります。ホームドクターに、病院へ行くようにと紹介されてから、病院で精密検査を受けるなど、診療レベルにより使い分ける事で、より気軽に受診でき、負担の軽減にもつながります。