牛乳アレルギー発症予防「SPADE study」の成果が、県内2紙に掲載されました
社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院(院長:佐久川 廣 沖縄県中頭郡中城村)は、2016年度より小児アレルギー外来を開設しておりますが、当院小児科部長の崎原徹裕を研究責任者として、沖縄県内の4病院にて出生した乳児約500人を対象に、牛乳アレルギーに関する試験「スペード試験(SPADE study)」を他医療機関の協力のもと実施しておりました。
現在、3歳までに何らかの食物アレルギーのあるお子さんは増加し続けており、発症予防法について盛んに研究されています。牛乳アレルギーは乳幼児で最も多い食物アレルギーの1つですが、鶏卵やピーナッツと異なり、早期導入によるアレルギー発症予防効果を示した研究はこれまで報告されていませんでした。牛乳アレルギーは小麦や鶏卵と比べ治りにくく、アナフィラキシーの割合も高いことが特徴です。 2021年の食物アレルギー診療ガイドライン改定で「スペード試験」の研究結果が反映されることとなり、今後は食物アレルギー発症予防に関する対策として一般化していくものと考えております。
本発表の詳細は、こちらのPDFをご覧ください。
小児アレルギー治療については、小児アレルギー外来ページをご覧ください。
報道掲載記事
琉球新報