当院では、手術支援ロボット「ダビンチ」を用いたロボット支援下手術を行っています。ダビンチは、外科医が行う手術操作を支援するために開発された腹腔鏡下手術用の医療機器です。ロボットが自動で手術を行うのではなく、執刀医がサージョンコンソールと呼ばれる操作台からカメラや鉗子を操作し、その動きに連動して患者さん側のロボットアームが動作します。
当院に導入している「ダビンチXi」は、高精細な3D画像による立体視、多関節機能を備えた鉗子、手ぶれ防止機能などを搭載しており、従来の腹腔鏡手術よりも繊細な手術操作を支援します。
これらの特長を活かし、患者さんの身体への負担軽減を目指した低侵襲手術として、さまざまな疾患に対してダビンチ手術を行っています。

このページでは当院で対応している対象疾患や治療内容について、わかりやすくご紹介します。

傷口が小さい

手術に必要なのは、0.5~1.5センチほどの穴で最大6箇所。切除部位を取り出すため1ヶ所だけ4センチほどに広げることもあります。

術後の疼痛が少ない

傷口が小さいため、痛みを軽減できます。

術後の合併症のリスクが低い

ダビンチの鉗子の動きは柔軟・緻密で正確です。病変部に的確にアプローチできるため、組織の損傷や合併症を抑えられます。

回復が早い

身体への負担が少ない分、術後の回復が早く、早期の社会復帰が期待できます。

手術中の出血量が少ない

ダビンチの動きは精緻で、止血も効果的にできるため、輸血が行われた例は少数です。

2026年5月時点で4つの疾患が対象です。今後拡大予定です。

大腸がんに対するダビンチ手術

腹腔鏡下直腸切除・切断術、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術

良性子宮腫瘍に対するダビンチ手術

腹腔鏡下膣式子宮全摘術

前立腺がんに対するダビンチ手術

前立腺悪性腫瘍手術

鼠径ヘルニアに対するダビンチ手術

腹腔鏡下鼠径部ヘルニア修復術

 当院は、地域における先進医療の拠点として「ロボット支援下手術センター」を開設しました。2024年8月よりda Vinci Xi を導入し、消化器外科、婦人科で手術症例を重ねてまいりました。小さな傷口から高解像度3D画像と多関節ロボットアームによる安定した繊細な操作を行うことで、患者さんの身体的な負担軽減に加え、安全性や根治性の向上も期待されます。
 今年度からは、泌尿器科でもロボット支援下手術を開始し、より幅広い疾患に対して精緻で低侵襲な治療を提供してまいります。さらに、新たに保険適応となる鼠径ヘルニア手術にも対応できる体制を整え、地域の皆さまが安心して先進医療を受けられる環境を構築しています。専門医・看護師・臨床工学技士が連携し、安全性を最優先としたチーム医療を実践するとともに、次世代外科医の育成にも取り組んでまいります。

ロボットが自動で手術するの?

 ダビンチは、操作する人がいないと動きませんし、勝手に動きだすこともありません。操作するのは、所定の訓練を受けた認定医です。医師の技術を補助するのが、ロボットとお考えください。

手術を受けた場合の入院期間は?

 手術の部位や範囲によって異なりますが、従来の開腹手術と比べると短くなる傾向があります。傷口が小さいため回復が早く、多くの患者さんの術後経過は良好です。

ダビンチ手術の安全性は?

 ダビンチ手術は十分な訓練を経て認定を受けた医師のみが行うことができ、器械自体にも正常な動作を維持する機能が数多く備わっています。手術に携わるスタッフも訓練を積み、徹底した安全管理の元に行われます。しかしながら、ダビンチ手術に限らず、全ての手術にはリスクが伴いますので、事前に十分な医師の説明を受けてください。

ハートライフ病院の受診には一部の例外を除き、原則として診療情報提供書(紹介状)が必要です。ご自身のかかりつけ医にご相談のうえ、診療情報提供書(紹介状)をご準備下さい。