感染症拡大予防に、県内初の自律走行型紫外線照射ロボットを導入しました

 新型コロナウイルス感染症を含む院内での感染症拡大予防のために、沖縄県内で初となる自律走行型紫外線照射ロボット「UVDロボット」を2021年1月21日(木)導入いたしました。
 搭載されているUV(紫外線)ランプの光を照射することで、細菌やウイルスなどのDNA・RNAを破壊し、有害な微生物の99.999%を除去することが可能です。

■ロボット導入により、消毒所要時間が30分以上から7分程度に短縮

 待機室、診察室、CT室、病室、エレベーター、ドクターカー車内など、新型コロナウイルス感染症が疑われる方や陽性者がいた場所について、従来は30分以上の換気を行った後でアルコール消毒が必要でしたが、ロボットの導入により消毒所要時間が7分程度に短縮されています。

●職員のメリット

 シーツやカバー類の除去後、5分間の紫外線照射を行い、さらに患者さんが触れた機材表面を職員がアルコールで消毒を行い、トータル約7分間で消毒が完了します。

 UV照射ロボットの導入により、機材などの表面に加え空間中の除菌が可能なことが最大のメリットで、消毒のために職員が入室する前に機械で空間と表面消毒を行うことで、職員の感染リスクを低減しています。そのうえでアルコール消毒も実施し、より確実で効果的な除菌・ウイルス除去を行っています。

●患者さんのメリット

 次に同じ設備を使用する患者さんに対しても前述のUV照射+アルコール消毒でさらにリスク低減を実現しています。また、次の患者さんの入室までの時間を大幅に短縮でき、発熱患者さんの待ち時間短縮と効率的な診療を実現しております。

 従来の感染拡大予防策に加え、より確実で効果的な除菌・ウイルス除去を行うことで、職員とご利用の皆様の安全を守り、地域医療・救急医療の継続に全力で取り組んでまいります。