健やかに高齢期を過ごすため「フレイル(虚弱)」対策を!
文:管理栄養士 友寄 一乃(ともよせ かずの)
高齢化の進んでいる現在では、健康の保持・増進や生活習慣病の発症・重症化予防に加え、いつまでも元気に活動し、他と繋がりながら毎日を豊かに送ることが大切です。そこでカギとなるのがフレイル対策です。
フレイルとは?
フレイルは健康と要介護の「中間」を意味しており、永年の生活習慣から運動機能や認知機能が低下することや、慢性疾患などによって心身の活力が低下している状態を指します。筋力が低下するなどの身体的フレイルに加えて、落ち込みやすく、ふさぎ込んでしまうといった心理的フレイル、周囲とのつながりが希薄化する社会的なフレイルの三つが連鎖することで、徐々にフレイルは進んでいきます。
フレイル予防のために出来ること
自身の状態と向き合い、予防に取り組むことで進行を緩やかにし、健康に過ごしていた元の状態に戻すこともできます。まずは出来る事から少しずつ行動していきましょう。
適正体重を心がける
肥満だけでなく、低体重にも注意が必要です。75歳以上でBMI(身長と体重のバランス)が21.5未満の方は特に低栄養にならないよう、3食バランスよく摂りましょう。また半年間で2~3kgの体重減少が無いかも確認項目です。
身体を動かす
ラジオ体操や階段を使うなど、無理のない範囲で身体を動かして筋肉や脳に刺激を与えましょう。
歯科検診を受ける
口腔内の健康は全身の健康維持のためにも重要です。義歯のメンテナンスや歯周病のチェックなど、年に一度はお近くで歯科検診を受けることをお勧めいたします。
楽しく過ごす
ボランティア活動や友人と出かけるなどの社会参加もフレイル予防には大切です。感染症対策を十分に行いつつ、自身のペースに合った活動を見つけてください。
健診・人間ドックでフレイルを予防しよう!
フレイルを予防するためには、心身の衰えや変化に気付き、早めに対処することが大切です。年に一回の健診・人間ドックを受診して、その結果から今のご自身に合わせた生活習慣の見直しを取り入れることで、フレイル予防に繋げていきましょう。
訪問看護ステーションはーとらいふ
24時間・365日・ 安心の対応。在宅での医療を支え、利用者様とそのご家族様に寄り添う訪問看護をぜひご利用ください。
ハートライフ病院のとなり、メイクマンニューマン店の向かいに位置するハートライフ地域包括ケアセンターには「訪問看護ステーションはーとらいふ」の事業所があります。
訪問看護は病気や障がいを持った人が住み慣れた地域やご家庭で、その人らしく療養生活を送れるように看護師等が生活の場へ訪問し、看護ケアを提供します。介護保険証や医療保険証をお持ちの方またはかかりつけ医が訪問看護の必要性を認めた場合、どなたでもご利用いただけます。