ありんくりん Vol.10 10月号

薬剤師編 糖尿薬のあれこれ

担当 薬剤師 大関・仲村渠

監修 糖尿病指導医 小原 正也

糖尿病の治療薬について

•1型糖尿病
 ⇒基本、インスリン療法

•2型糖尿病
⇒運動療法・食事療法・薬物療法

【薬物療法】

  • インスリンの働きを高める薬
  • 膵臓に働きかけてインスリンを出させる薬
  • 糖尿病の原因である糖の吸収・排泄を調製する薬
  • インスリン製剤

糖尿病の薬にはどんな種類があるの??

インスリンの効果を高める薬

造影剤使用時は休薬・腎機能低下者は注意が必要

むくみ・体重増加に注意。心不全既往のある人は注意。

インスリンをだせる薬

低血糖のリスクが高い薬剤が多い

DPP-4:インスリンの分泌を増やすホルモンを分解する酵素

内服タイミングに注意が必要

糖の吸収・排泄を調整する薬

おならやお腹の張り等の消化器症状が出ることがある

脱水・尿路感染に注意。

インスリン製剤

インスリン製剤以外にも、GLP-1製剤であるトルリシティ・オゼンピック・ビクトーザという注射剤もあります。

最後に・・・

昨今の糖尿病治療薬は内服・注射薬ともに増えてきています。

薬の種類が増えることで選択肢が広がり、患者さんのライフスタイルに寄り添ったお薬を提案することができるようになってきました。

例えば、多くの薬を飲むのが大変でしたら合剤への変更、薬の飲み忘れがある方は1日の飲む回数が少なくなるような薬剤への変更等を主治医へ提案することもできます。

 些細なことでもかまいません。何かあれば気軽に相談してみてください。

ドクター♪リレーコラム♪ 今年の眼科検診は受けましたか?

文:糖尿病内科 山城 小百合 

10月10日は、私の年代では「体育の日」が思い浮かびますが、目の愛護デーでもあります。 10.10を横にすると人の眉と目に見えることからきているそうです。

これにちなんで、 今月は糖尿病の眼の合併症、網膜症についてお話しします。

網膜は、光や色といった情報を受けとり、脳へ送る働きを担い、カメラで例えるとフィルムの役目をしています。 網膜には細い血管が広がっており、血糖の高い状態がおよそ5~10年続くと、 血管が傷つき、もろくなったり、出血やむくみなどの変化が出始め、次の三段階で進行します。

【糖尿病性網膜症】

①単純性網膜症:自分で気付く症状はほとんどありませんが、小さな出血や白斑と呼ばれるシミが認められます。血糖をよくすると自然に治ることが多い初期段階です。

②増殖前網膜症: 視力に大きな影響はない場合が多いものの、出血や白斑が増え、血管のつまりが出てきます。大きな出血を防ぐため、レーザー光凝固治療が勧められる段階です。 

③増殖網膜症:急に視力が落ちるなどといった症状が出る段階です。  硝子体 (カメラのレンズに相当する場所)に大きな出血や、網膜剥離が起こると、視力が大きく低下し、失明に至る危険もあります。

糖尿病性網膜症は早期発見、早期治療で進行を遅らせたり、視力低下を防ぐことが可能となってきました。まだの方は、できれば年内に眼科受診をお考えください。

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