ありんくりん Vol.4  「ズバリ解決!知りたい!聞きたい!コロナでの疑問」

ズバリ解決!知りたい!聞きたい!コロナでの疑問

監修:糖尿病内科専門医 小原 正也

新型コロナを予防しよう!!

ハートライフクリニック院長 山本 壽一

沖縄県では爆発的増加はないものの昨年夏から発症する患者さんが絶えません。
病気がない人と比べて糖尿病の人がかかりやすいと言うことはありませんが、重症化するリスクは高いと言われてます。糖尿病だけでなく肥満、腎臓病、高血圧を持っている人もリスクがあります。熱などの症状が出る2日前から周りの人にうつしている可能性があり、症状が出てからでは予防にはなりません。ではどうしたら予防できるのでしょうか。コロナの特徴を知って対策しないといけません。
外出する時には常にマスクを着けましょう。マスクは不織布がよいです。布では効果が弱いです。コロナが最も危険なところは、食べている人の前やマスクなしで大きな声を出している人の前に近づくことです。
マスクをしていても同じ人と15分以上おしゃべりをするのもコロナの侵入を許します。本稿では、コロナに関するアンケートの結果をもとに各スタッフでまとめました。コロナを抑え込めるまで、皆様と一緒に私たちスタッフも頑張りたいと思います。

新型コロナに負けない!!

ハートライフクリニック糖尿病内科 小原 正也

新型コロナによって、われわれの日常生活は激変しております。
新型コロナに罹患した方の中で、重症化する人が多いのは糖尿を持っている人だ。という報道を受けご存知の方も多いと思います。しかし実際には、糖尿病の中でも、特に血糖が高い方(HbA1c >8.0%)は7%以下の人に比べて、重症化した人が多かったことが判っており、全ての方に当てはまる訳ではないということに注意が必要です。
つい先日、当院の糖尿病外来に通院されている方の一部にアンケートを取ったところ、興味深い結果が分かりました。それは「もし自分がコロナにかかったら、周囲に迷惑をかけるだろう。そして、コロナにかかった自分のことを周囲がどう思うか心配である」という結果でした。
これは糖尿病がない人でも当てはまる内容なのですが、糖尿病に対するstigmaを深刻化させないかという事が問題です。
このstigmaと呼ばれる単語を皆様はご存知でしょうか。和訳すると『決めつけ』や『汚名』など良くない意味ですが、このアンケートで判った事は、この自分の自身に対する『決めつけ』が無意識にある事で、糖尿病を持つ自分が媒介者となり周囲に迷惑をかけないかと、自身に対して糖尿病であることが差別的、不利益と感じて、心理的自己の負担になっているという事でした。
コロナは確かに恐ろしい感染症です。しかし、ピンチはチャンス!ということで今こそ血糖を良好に保ち、合併症予防が重要と考えられます。

コロナウィルスに負けない毎日を過ごすために

ハートライフクリニック看護師一同

日頃から体調の自己管理に努める

  • 体温測定
  • 体重測定
  • 血圧測定
  • 血糖測定
  • 治療と定期受診

※重症化しないためには、普段の血糖コントロールが大切です‼

発熱や体調不良の場合

主治医に相談(クリニックにお電話ください)
・受診をすすめられた場合、診察や待機時間はお車でとなりますので可能な限り自家用車での来院をお願いします。
※症状を伝えれるように、普段の体調との違いをメモしておきましょう
※他医療機関に受診する場合は、糖尿病で通院中であること、薬の名前を言えるようにしましょう(糖尿病連携手帳・薬手帳の活用を!)

こういう場合は救急受診

◎顔色が明らかに悪い◎唇が紫色になっている◎いつもと様子がおかしい
◎息が荒くなった◎急に息苦しくなった◎少し動いただけで息苦しい
◎胸の痛みが続いている◎横になれない。座らないと息ができない
◎肩で息をしている◎ゼーゼーしはじめた◎ぼんやりしている(反応が鈍い)◎もうろうとしている(返事がない)◎脈がとぶ、リズムが乱れる感じがする

くれぐれも定期受診まで待とうとは判断しないでください。内服は予備薬をス先させてください。トックしましょう!

シックディルール(体調不良時の過ごし方)

  • お粥や雑炊など食べやすいものでエネルギーを摂取する
  • インスリンや内服等の治療を中断しない
  • 水分は1日1000㎖以上とる

※食事がとれない、高熱が続く、血糖値250以上が続く場合は受診を!

Q&A

Q:PCR検査をうけた、濃厚接触者になった場合の定期受診はどうしたらいいの?

A:定期受診を変更、電話再診も可能です。体調を優先させてください。

自粛、自粛で毎日の料理作りが大変…そんなあなた!野菜料理のレパートリーに困っている方必見!
旬の野菜を楽しむレシピ

当クリニックで行ったコロナに関するアンケートによると、コロナ禍で「外食が減った方」、「自宅にいる時間が長くなった方」がいることがわかりました。いわゆる「おうちごはん」がこれまでよりも増えた方が多いのではないでしょうか。料理のレパートリーがなくてマンネリ…食材も偏っていませんか?そんな方におすすめしたい、旬の野菜を活用した美味しくてヘルシーなレシピと調理例をご紹介します。
ぜひ毎日の献立に取り入れて脱マンネリ!脱野菜不足!

今が旬!大根を食べ切ろう

コロナでの運動療法
~お手軽簡単♪血糖コントロール運動~

今回の運動療法内容は、患者様に協力して頂いたアンケート結果(新型コロナウイルスに関して)を元に作成致しました。
運動に関しては、コロナウイルス蔓延により、
①自分の健康に気を使うようになった。
②自宅にいる時間が長くなっている。
③人のいない場所での運動は大丈夫だと思う。
などの声が多数ありました。
以上の内容を踏まえ皆様に合った「運動療法」をお伝えします。

①歩数計を使い自分の身体活動(動く)を「自分ルール」で管理♪

まずは、今の「ご自身」の活動量を把握してみましょう。朝起きてから夜寝るまでの24時間。自分自身がどのくらい活動しているかご存知でしょうか?

②「快適ウォーキング」

では実際に効率的なウォーキング方法について動画で説明します。
・ウォーキング前のストレッチ
・足裏の感覚アップで快適ウォーキング
・ウォーキングの仕方(重心移動や歩き方)
・さあ、レッツ♪ウォーキング(^o^)丿

薬局でのコロナ対策

新型コロナウイルスに感染することを恐れて、医療機関の受診や薬局の利用を控えていませんか?
必要なお薬を飲まずに悪化することや病気の発見が遅れてしまうことも問題です。
薬局ではこれまで以上に感染防止対策に取り組んでいます。

・マスクの着用
・手指や環境の消毒
・飛沫防止のためアクリル板設置
・発熱のある患者さんは車で待機してもらうetc

体調がすぐれない、医療機関への受診が必要か迷っている、コロナに対する消毒に対して聞きたいなど、なにかきになることがあれば、正しい知識と行動で健康を守るため、些細なことでも薬剤師にぜひご相談ください。

ズバリ解決知りたい 聞きたい コロナの疑問
〜歯科受診が怖くて行けない患者さんにはどうしたらいいか〜

上地歯科 医院 歯科衛生士 幸喜 奈緒子

まずコロナ感染経路は
1飛沫感染
2接触感染
3エアロゾル感染
そして現在、歯科医院のコロナ感染が報告されていません。

1.飛沫対策 2.接触感染の対策

歯科医院ではコロナ感染が流行する前から常に色々な感染から身を守る為の対策がとられています。グローブ,マスクゴーグル 手指消毒は日常的にコロナ感染が流行してからはガウンやフェイスシールドの使用 をする所も増えました。患者さん1 人 1 人変わるごと 歯科治療器具の滅菌、消毒、清拭を常に行なっています。

エアゾール感染対策

エアロゾルによる飛沫感染に関しましては、皆様が歯科治療において特に懸念されることだと思います。歯科治療時に発生する水しぶきによって
舞い上がるエアロゾルの7割は機械から出る水、残りの3割が削片や体液だとされています。従いまして、もしウイルスを持った方の治療をしたとしても、この中に含まれるウイルスの量は咳やくしゃみによって浮遊するウイルスに比べるとかなり少ない状態だと考えられます 。
また、診療室では、治療時に発生する粉塵やエアロゾルから体を守るために、 空気清浄機による換気や空気のコントールが常になされております。さらに、強力な吸引力を持った口腔外バキュームを設置して いる所もあります 。

<口のケアをすることが大事

近年の研究によると、お口のケアをしっかりと行っている人はウイルス感染を起こしにくくなるということがわかってきています。 口腔内が不衛生だと誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。さらに新型コロナウィルス性肺炎に罹患した場合、重症化しやすいことが明らかになっています。 こんな時だからこそしっかりとお口のケアをしておくことが大切です。

「自粛疲れ」、たまってませんか?

臨床心理士 西 珠美

新型コロナウイルスが私たちの生活にやって来てから、もうすぐ1年になります。皆さんの中には、こんな気持ちの変化や、他の人との関係の変化がある方もいらっしゃるかもしれません。

なんとなく不自由な感じがする(続いている)
自分の体調や周りの人のふるまいなど、今まで気にしなかったようなことにも敏感になった

全然おかしいことではありません!
人は行動を制限されると、身体の不調(頭痛・だるさ・睡眠の乱れなど)や周囲への過敏さ(イライラしやすくなる),無気力感などを感じやすくなります。(これを難しい言葉で「拘禁反応」と言います)。環境の変化によって誰にでも起こる、ごく自然な反応です。

一緒に住んでいる家族が、以前よりも長い時間
家にいるようになった
一緒に住んでいない人との交流は減っている

人と人との距離(こころの距離)が遠くなるだけでなく、近くなりすぎていませんか?
外出が減り、家族が家の中で一緒にいる時間が普段よりも長くなっています。そうすると、閉塞感が強くなってお互いに
不満を感じやすくなったり、嫌な気持ちになってしまうことが増えているかもしれません。

ソーシャル・ディスタンスだけでなくメンタル・ディスタンスも大事にしよう!

こころの距離は遠すぎても近すぎてもよくないもの。ほどよい距離を探してみてください。