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80歳以上の高齢者大腸がんにおける検討

 当院での手術症例を基に、80歳以上の高齢者大腸がんにおいて、臨床病理学的因子と生存率、入院期間などを検討しました。

1.リンパ節転移と生存率(stageIV除く)


リンパ節転移のない症例の予後は良好です。

2.病期と生存曲線


進行癌では、予後不良です。


郭清度と生存曲線(stageIV除く)

郭清度とは簡単に言うと、どのくらい関連するリンパ節を一緒に切除したかと言うことです。
高齢者ですので、全身状態とのかねあいが重要です。
郭清度が高いほど、予後良好の傾向が見られますが有意差は認められません。


併存疾患の有無と生存曲線(stageIV除く)

併存疾患を持たない人ほど、予後良好です。


郭清度と術後入院期間曲線

リンパ節の郭清の度合いでは、入院期間は左右されません。


病期と術後入院期間曲線

病期の進行度によって、入院期間が変わることはありません。


活動度ADLと生存曲線

活動度とは、医学的に厳密に定義されていますが、簡単に言うとよく動ける人ほど予後良好です。


活動度ADLと術後入院期間曲線

やはり活動度が高い(よく動ける)人ほど入院期間も短くなっています。


栄養状態と生存曲線(stageIV除く)

栄養状態は血清アルブミン値で評価しています。やはり栄養状態が良好なほど予後もよいようです。


栄養状態と術後入院期間曲線

同様に栄養状態が良好であれば、入院期間も短くてすみます。


併存疾患の有無と術後入院期間曲線

術前の合併症の有無は、入院期間に影響しません。


術後合併症と術後入院期間曲線

やはり術後に何らかの合併症を認めた場合、入院期間も長くなります。


退院先と術後入院曲線

施設へ戻る方のほうが入院期間が長くなっているのは、施設側の受け入れの都合が若干関与しているかと思われますが、最も大きな理由は自宅へ帰る人は活動性が高い人が多いということと思われます。